連載コラム『サラリーマンが知っておきたいマネーテクニック』では、会社員が身につけておきたいマネーに関する知識やスキル・テクニック・ノウハウを、ファイナンシャルプランナーの中村宏氏が、独断も交えながらお伝えします。


夏休み突入!総旅行人数は過去2番目の7,816万人

JTBによると、2015年の夏休み(7月15日~8月31日の11日間)に1泊以上の旅行に出かける人は、1969年の調査開始以来、過去2番目の約7,816万人の見込みだとのことです。

【2015年の夏休みの旅行人数、平均旅行費用】

(JTBのHPより筆者作成)

旅行を前にすると、楽しい経験や新しい出会いに期待が膨らむものですが、一方では、慣れない場所で気持ちが大きくなり、羽目をはずすなどして、事故やケガ、盗難などのリスクが高まります。

せっかくの旅行でそんな事態に遭うと気分が沈むだけでなく、思わぬ出費、損害を伴います。 旅行にいく前には、「旅行保険」に加入してこれらの出費や損害をカバーできるようにしておけば、わずかながらでも安心を得ることができるのではないでしょうか。

スマホで手軽に加入できる「旅行保険」がある!

旅行保険は損害保険各社が販売していますが、ドコモ、au、ソフトバンクの携帯3社も、スマホから手軽に加入でき、保険料も通信料金と合算して支払うことができる旅行保険を取り扱っています。

3社の「国内旅行保険」を比較してみましょう。

国内旅行保険は、以下のような場合などに補償されます。

  • 不慮の事故によって死亡したり、後遺障害が生じた場合

  • 不慮の事故によってケガをして入院や手術をした場合

  • 他人にケガをさせたり、他人やお店の物を壊した場合

  • 携帯品が壊れたり、盗難されたりした場合

【各社の補償内容と保険料(2泊3日・3泊4日の例)】

(各社のHPから筆者作成)

(※各社ともに、補償内容の異なる3つの「コース」の中で最も補償内容の充実したコースで比較しました)

旅行保険の注意点

旅行保険は、旅行先だけの事故や盗難等に対応しているわけではありません。「旅行の目的をもって住居を出発してから住居に帰着するまで」が対象になっています。つまり、自宅を出てすぐに事故や盗難等に遭った場合も補償の対象になります。

死亡や後遺障害、入院、手術、通院の補償には、「旅行中の事故によるケガのため、事故の日からその日も含めて180日以内」という制限があります。180日を経過した後の「死亡、後遺障害、入院、手術、通院」は対象にならないので注意が必要です。

その他にも、補償内容には細かい条件等が定められていますので、申し込み時には事前にしっかり確認することが必要です。