実家暮らしの人は、一人暮らしの人に比べると貯金がしやすいと思われます。 でも、実際は実家暮らしでもなかなか貯金ができないという人も多いのではないでしょうか。実家暮らしのメリットを活かして貯金ができる家計に変えていきましょう。
実家暮らし平均貯金額は?
実家暮らしのメリットは何と言っても家賃や光熱費などの負担がなかったり、あっても一人暮らしの人より軽減されていたりすることでしょう。その分、同じ収入でやりくりしている一人暮らしの人に比べると貯金がしやすいと思われます。
実家暮らしの人は、一人暮らしの人に比べると自由に使えるお金が多いかと思いますが、実際どれくらいのお金を自由に使っているのでしょうか。
2015年3月に行われた「SUUMO実家暮らし調査」によると、20~24歳の男性の平均は4,0285円、女性の平均は48,235円となっています。また、25~29歳の男性の平均は47,610円、女性の平均は50,000円となっています。
では、実家暮らしの人は毎月どれくらい貯金をしているのでしょうか。20~24歳の男性の平均は37,714円、女性の平均は34,117円となっています。また、25~29歳の男性の平均は41,327円、女性の平均は54,222円となっています。ざっくりですが、20代で実家暮らしの若手社員の人は3万円~5万円程度の貯金をしているということですね。(出典 : SUUMOジャーナルより筆者抜粋)
仮に給与が25万円とすると、給与の1割~2割程度は貯金をしているという計算になりますね。
まずは平均貯金額を見てきましたが、皆さんはどうでしょうか。全然貯金をしていないという人がいたら、同じ年代の人の平均貯金額を参考にしてみるとよいでしょう。
実家にお金をいくら入れるべき?
実家暮らしで家賃や光熱費がかからないとはいえ、社会人として自立をしたからには、自分の生活に責任を持ちたいもの。実家にお世話になっている代わりに、お金を入れている人もいるでしょう。
2016年4月に「実家暮らしをしている」というマイナビニュース会員に向けて行った調査によると、1位の「お金を入れていない」という人24.8%に次いで、2位3万円が23.2%、3位1万円13.1%、4位5万円12.4%、5位2万円9.3%という結果が出ています。
この結果、実家暮らしの人の約7割はいくらかでも家にお金を入れていることがわかります。
2位の3万円でも、一人暮らしをしている人に比べると負担はかなり少ないはず。「実家にお金を入れていない」という人は、この結果や収入を考慮した上で家にお金を入れてみてはいかがでしょうか。
実家暮らしの貯金の罠
先ほどもお伝えしましたが、仮に実家にお金を3万円入れたとしても同じ収入で一人暮らしをしている人に比べると、まだまだ余裕はあるはずです。また、実家に入れたお金を「きっと貯めてくれているだろう」と思い込み、残ったお金を全部使っていては、なかなか貯金はできません。
さらに、余裕があるからこそ、節約の習慣が付いていなかったり衝動買いをしたりしてしまいがちです。
まずは貯蓄の仕組み作りから
今は実家で暮らしていても、いずれ結婚したり一人暮らしをしたりすることがあるでしょう。その時になって、「全然貯金がない」ということでは困ります。せっかく貯金がしやすい状況にいるのですから、そのメリットを活かして貯金をしていきたいですね。
そのためには「収入-貯蓄=支出」の仕組みを作りましょう。会社に財形貯蓄制度や企業型確定拠出年金の制度がある人は、給与から天引きされて振り込まれるので「最初からなかったもの」として、自動的にお金が貯まっていきます。
これらの制度がない人は、給与が振り込まれる口座に自動積立口座を開くだけで、自動的に積み立てをしていくことができます。
若い世代の人はこれからライフプランの変化が大きい時期でもあります。自分のライフプランを考えて目的別に貯金をしていくことで、目標にどんどん近づいていけますよ。
実家暮らしをしている間は、一番の貯め時です。 ぜひ少しでも早いうちからお金を貯めていってくださいね。