子育てに奮闘しているママによって、子どもを介して知り合う「ママ友」はとても大切な存在。子育てに関するさまざまな情報を共有したり、困った時には助けあったり、悩みや愚痴を聞いてもらったりと、時には単なる友人を超えた絆さえも生まれる。
一方でママ友であるからこそ、その関係がこじれ、大きなトラブルに発展してしまった、というケースはないだろうか。今回は、子どものいるマイナビニュース女性会員263人にアンケートを実施し、「ママ友とのトラブル」について聞いた。
Q.あなたには「ママ友」がいますか?
「はい」(67.3%)
「いいえ」(32.7%)
Q.「はい」と答えた人にお聞きします。他のママ友とトラブルになったことはありますか?
「はい」(27.1%)
「いいえ」(72.9%)
Q.トラブルの具体的な内容を教えてください
・「個人情報を勝手に(他の人に)漏らされた」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「そのママのためにと意見したことがムカついたようで、その後のお付き合いはしていない」(47歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お金をちょろまかされることによってトラブルになる」(34歳/インターネット関連/その他技術職)
・「子どもの送迎で自分ばかり担当になり負担が多くなったが、それをなかなか言い出せなかった」(40歳/その他/その他・専業主婦等)
・「お出かけの予定を立て準備していたが、価値観が合わず振り回された」(40歳/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「お互いの陰口が蔓延して、ママ友同士が喧嘩になった」(41歳/その他/IT関連技術職)
・「子ども同士の約束の取り違えで、それを指摘したら相手の母親がキレて、ラインで攻撃してきた」(45歳/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「話したいことがあると、ラインや電話であることないこと言ってくる」(42歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子ども同士の喧嘩で意見の相違があり、気まずくなってお付き合いをやめたことがあります」(44歳/その他/その他・専業主婦等)
・「『家のローンが払えない』って言っていたから、『あまり見栄をはらずに通信費を安くしたり、切り詰めれたりすればばなんとかなるんじゃない』って言ったら怒ってきた」(歳48/その他/その他・専業主婦等)
・「子ども同士が遊んでいてケガをした時。一方的に慰謝料を請求された」(49歳/広告・出版・印刷/その他・専業主婦等)
・「約束したつもりはなかったけど、彼女が気に入ったウチの子どもの服のお下がりを欲しいと言われたらしいのに、私はバザーに寄付してしまった。そしたら『気取ってる』とかまったく関係ないことを陰でディスられた。会った時に面と向かって『セコい』って言ってしまって、喧嘩になった」(40歳/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「普通に食事会と呼ばれて行ったのだが、合コンをしていた。不倫の場に誘われて最悪だと思った」(44歳/教育/公共サービス関連)
■総評
調査の結果、幼い子を持つ母親の友人がいる人は67.3%で、全体の3分の2は「ママ友」を持っていることがわかった。今回、同時に行ったアンケートでは、ママ友と一緒にいることでメリットを感じた経験がある人は80.2%。同じくデメリットを感じた経験がある人は62.7%で、ママ友はメリット・デメリット共に感じさせる存在であることが判明している。
デメリットから一歩進んで、ママ友とトラブルになったことがあるかを聞いたところ、7割以上(72.9%)が「いいえ」と回答。実際のトラブルにまで発展するケースは少なく、3割以下であることがわかった。
具体的なトラブルの内容を尋ねたところ、「個人情報を漏らされた」「予期せぬ反感を買った」「金銭トラブル」「意思疎通の齟齬によって関係悪化」などのエピソードが寄せられた。とりわけママ友とのコミュケーションの難しさを嘆く声は多く、とくに近年はラインなどのSNSツールがもたらす利便性と、そのマイナス面に翻弄される人は多いようだ。
また、「子ども同士の揉めごと」が親にまで及ぶケースは、まさにママ友ならではだろう。なかには「子ども同士が遊んでいてケガをし、一方的に慰謝料を請求された」というエピソードもあり、最終的に事態をどう収めたのかいささか心配になる。
個人と個人がつながっている通常の友人同士であれば、お互いが納得の上で関係を解消したり、一方的に疎遠にしたりといったことも可能だろう。だが、子ども同士を介した関係の場合は、親の意向だけではなかなか思うようには割り切れない。それこそがママ友ならではの特殊性と言える。
ここまで見てきたように、子育てをしていく上でママ友は格別の存在だ。そこにはもちろんデメリットもあるが、孤独に陥りがちな子育てにあっては共に戦う、戦友のような関係性とも言える。そんなママ友とのトラブルは簡単には修復できないことも多く、何よりも子どもたちに大きな影響を及ぼす可能性がある。
昨今の新型コロナウイルスにまつわる騒動もあって、子どもを育てる環境はますます厳しいものになっている。ここはママ友同士で力を合わせ、この難局を乗り越えていくことを期待したい。
調査時期: 2020年4月1日~2020年4月6日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 263人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません