連載コラム『芸能界と投資と私』では、芸能活動をしながら、フィスコのリサーチレポーターとして株式やFXの現場の取材レポートも行なっている三井智映子さんが、これまでの人生を振り返りながら、どうして経済や投資に興味を持つようになったかなどについて執筆します。
実のところ…そこまでストイックな生活をしているわけではありません
明けましておめでとうございます、フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。
年末に苦労トークを続けてしまったので、今回は「女性目線、投資家目線」と言って頂くことも多い、自分の現在の話を書いてまいりたいと思います。
リサーチレポーターのお仕事をしているし、下手なことは書けないなぁと思い、(あれ?もうだいぶ書いてる??)ついつい賢くお金を遣っているアピールをこの連載ではしてきてしまったような気がします…。
しかし、実のところそこまでストイックな生活をしているわけではありません。嘘をついたわけではないんです、怒らないでくださいね。スーパーマーケットでは確かにあまり無駄遣いはしませんし、日用品は特売や底値で買っていると思いますが、仕事柄どうしても被服代と交際費、美容代はお高めです。
金融のお仕事はほぼ私服ですし、ブログでも自撮りしまくっていますし、洋服がとても好きなのでついつい増えてしまいます。衣装買取やサンプル、ファミリーセールに、通販やバーゲンも利用していますが、衣替えの時期は高くなりがちです。アパレル関係の会社に取材に行かせて頂いた際は役に立ちましたが。
家計簿をつけることはオススメ、"家計のダイエット"が可能
家計簿をつけていると、その辺りを削ればいいんだなといつも思います。でも収支はどうにかなっているため、たまに贅沢という、女子ならではの「自分にご褒美」的なことをするのが仕事の励みにもなるので、毎月決められた額の中で自分を許すことにしています。全く無駄のない生活に憧れはありますが、完璧な自分を目指すと辛くなっちゃうので諦めました。ゆる節約です(笑)
余談ですが家計簿をつけることは、オススメします! ダイエットでも記録することで食事の難点に気付けるというレコーディングダイエットが流行りましたが、それと同様に家計もダイエットできます。書き出してみるとついつい遣っている自分に気付くかもしれません。今はレシート貼るだけ! といった簡単なのも出ていますので。そして余剰金を作って投資にトライしてみてください!
女性誌でも節約特集は多いですが、投資はあまり取り上げられませんよね。これからは円安・株高傾向にあることもあり、資産を守るために支出を減らすことから、資産を守るために投資で資産を増やすことが必要になってきていると思います。とはいえ私も節約特集は好きですし、マネー関係の女性誌はチェックしています。
雑誌などの情報を見ていますと、支出の額も同年代の皆さんとそんなに変わらないと思います。シングルの30代女性っぽい感じです。収入もほとんど平均と同じです。フリーランスなのでまだ収入にバラツキはありますが、雑誌のアンケートなどを見ていると同じくらいだなーと思います。ですので給与の遣い方や、節約の仕方も「なるほどー!」と真剣に読んでいます。
金融アナリストの知識と消費者目線を持っている「リサーチレポーター」
私がやらせていただいている「リサーチレポーター」は、株式会社フィスコ独自のもので、金融アナリストと消費者の間、金融アナリストの知識と消費者目線を持っている、という役目を担っています。そのため同年代の方と収入が同じくらいというのは説得力にも繋がるのではないでしょうか。一般的な金銭感覚を持っているということを大切にしたいと思います。
買い物中もその消費者目線をフルに使って、リサーチレポーターのお仕事に役立てていますよ。今流行っているものは? 売れているものは? 人が入っているお店は? 話題は? 街には沢山の投資の「材料」が落ちています。投資はよく「半歩先読み」といいますが、例えば個別銘柄の株を購入する際は、今流行っているものがある企業・または関連企業→ニュースになったり注目される・業績アップ→株価上昇、この流れのなかでニュースになったり業績が上がる半歩前に購入したいわけです。
消費者はうまくいくと、今流行っている、という状態の情報をキャッチできるわけですよ!
女性ならではの、美容やカフェなどの飲食関連にアンテナを張ることが多い
そう考えるととても楽しいです。私は女性なので女性ならではの、美容やカフェなどの飲食関連にアンテナを張ることが多いです。重厚長大産業などはデータやニュースをチェックしないとわからないことが多いので、日々調べていますが、コスメ関連などにはすぐイメージが湧くというのは女性の強みかもしれません。そう考えると、これから投資を始めてみよう! という方が初めて銘柄を選ぶ際は、趣味や生活から選んでみるのもいいですよね。情報が自然に入ってきたり、詳しかったりするだけで有利なわけですから。
私の身の回りですと、カメラマンさんがカメラの会社に、OLさんがカフェのチェーンに、主婦が子供服のメーカーに、など応援したい会社や株主優待に興味がある身近な会社に投資している例も多々あります。私は独身ですが、結婚したり子供が出来たりすると、私の支出のポートフォリオも変わるでしょうし、キャッチするニュースや、気になる銘柄も変わってくるかもしれませんね。
損得というより「お金と上手にお付き合い」して頂きたい
実は今回の連載が今までの中で一番反響がありまして、連載を読んで下さった方に「そんなに自立心が強くて尖っていると仕事には良くても結婚できないよ?」的なツッコミを結構頂きます。本人、自覚はありますので、追い打ちをかけるのはやめてください…。
「お金やコストパフォーマンスなど考えるのは面倒」というのは…お金は生きていく上で嫌でも切り離せないものだと思いますし、損得というより「お金と上手にお付き合い」して頂きたいなぁと思っております。
「三井さんがこんな人なんて意外でした」というご意見は、良い意味でも悪い意味でも(苦笑)たくさんお寄せいただいております。反響があるのはとてもとても嬉しいです! 読んでいて気分が悪い方はどんどん読み飛ばしちゃってくださーい! 9回も読んで下さり、本当にありがとうございます。ラスト1回もどうぞお楽しみに!
もし経済や投資に少しでも興味を持って頂けたなら、以前にマイナビさんで連載させて頂きました『美人レポーターと学ぶ「株式投資」』、『美人アナリストが若手社会人にこっそり教える「資産運用術」』もチェックして頂けると嬉しいです。「美人」に関しては気合で言い張ってまいりたいと思います(笑)。
執筆者プロフィール : フィスコ リサーチレポーター 三井 智映子
共立女子中学校・高校を経て、早稲田大学政治経済学部へ。2001年から芸能活動を開始し、現在テレビ、CM、舞台などに出演。また、いち消費者とアナリストの中間的な存在であるフィスコのリサーチレポーターとしても、株式やFXの現場を取材レポートしています。