せっかく貯めたマイルも繁忙期になると、なかなか希望便がマイルを使った特典航空券で予約できないケースもある。そんな時に活用できるのが、マイルをインターネット上の航空券購入時に充当できる、電子クーポン交換サービスの活用を考えてみてはどうか。あくまでも販売されている航空券の料金に充当することになるので、特典航空券に比べると条件は悪くなるが、活用しているマイレージ会員は意外に多い。
マイルをANA「スカイコイン」、JAL「eJALポイント」に
ANAマイレージクラブにおいては、貯まったマイルを「ANA SKY コイン」へ交換できる。気になる交換レートは、1マイル~9999マイルまでは1マイル=1コイン(1円相当)となるが、1万マイル以上は1マイル=1.2コイン(1.2円相当)と交換率がアップする。更にANAカード会員及びプレミアムメンバー(上級会員)であれば交換マイル数によって1マイル=1.3~1.7コインにアップする。ANAカード会員が2万マイルを交換する場合は2万6000ポイント(2万6000円相当)、4万マイルを交換する場合には6万ポイント(6万円相当)で交換できる。
またJALマイレージクラブにおいては、貯まったマイルを「e JALポイント」に交換可能で、基本的には5000マイル単位での交換となり、5000マイルで5000ポイント(5000円相当)、1万マイル=1万5000ポイント(1万5000円相当)での交換となる。更に2019年3月31日までの期間限定でJALカード会員を対象に3000マイルで3000ポイント(3000円相当)への交換ができるキャンペーンも実施している。JALで交換する場合には1万マイル単位で1万5000円相当分に交換するのがお得と言える。
航空券ではなく電子クーポンに交換する選択も
両社共に国内線・国際線の自社便(ANAマイレージクラブでは国内線のコードシェア便はANA便名に限り可)の航空券購入時に運賃部分に充当できるようになっている。中には意図的に特典航空券に交換せずに電子クーポンに交換する人もいる。というのは、上級会員を目指す人にとっては特典航空券を使うよりも、電子クーポンで航空券を購入することで、マイル及び上級会員資格の基準となるANA「プレミアムポイント」、JAL「FLY ONポイント」を獲得できるので、あえて電子クーポンへの交換を選ぶ人もいるほどだ。
電子クーポンへの交換はホームページ上で簡単に行うことができる。交換するとすぐに反映され、航空券購入直前に交換することも可能。また、マイルの有効期限が切れる時にも一旦、電子クーポンに交換しておくことで、交換後1年以内に利用すればいいので、旅行に出かける予定が決まっていない場合にマイル失効を回避する手段としても使える。
航空券以外にも、ホームページ上で決済できるパッケージツアー商品の支払いなどにも使うことも可能。ただ、特典航空券同様にマイレージ会員本人もしくは配偶者、会員の二親等以内に限られるので注意が必要。特典航空券が取れないときも諦めずに電子クーポンを活用してみてはどうか。