就職活動で避けては通れない面接。準備をしていてもいざ面接官を目の前にすると、誰しもがドキドキしてしまう瞬間ではないでしょうか。

ここでは、就活生として面接を乗り越えてきた先輩たちが実際に体験したエピソードを紹介します。


「全力のいらっしゃいませ」2016年卒/新潟県/女性

就職活動中、私は第一志望の企業の最終選考に進めることになりました。

憧れていた企業の内定まであと少し。しかし、最終選考は社長面接ということもり、期待と同時に不安も感じていました。

そして迎えた面接当日。 “偉い人”と話すのが初めての私は、緊張がピークに。

返事の声が裏返ったり、話す途中で言葉が詰まったりと、受け答えは散々なものになってしまいました。最後に、私のアルバイト経験を見た社長から「心を込めたいらっしゃいませを言ってください」と、突拍子もないお願いが。

  • イラスト/星野グミコ

「どうせ落ちるだろう」と半ばヤケクソだった私は、笑顔で自分史上最大の「いらっしゃいませ」を披露しました。

すると、その全力な姿勢が社長に評価され、その場で内定をもらえることに。普段なら、取り繕ってここまで全力を出せなかったと思うので、あの時、諦めに近い謎のパワーが出せたことに今でも感謝しています。


「絶対に内定が欲しい」と意気込むよりも、肩の力をフッと抜いたときの方が、その人の本来の魅力が発揮されるのかもしれませんね。もし大切な面接がある際は、完璧な受け答えを目指しすぎず、自分を出すことに重きを置いてみてはいかがでしょうか。