名鉄は昨年、1000系(特別車)2両・1200系(一般車)4両で組成される一部特別車特急車両のリニューアルに着手した。これを機に、形式名を1200系に統一して案内していくという。リニューアル車両の特別車に「Series 1200」のロゴもデザインされている。

1200系リニューアル車両。「パノラマsuper」のヘッドマークはなくなった

リニューアル後も先頭車最前列の座席は人気の様子

リニューアル前の1000系は1988年、「パノラマsuper」の愛称でデビュー。当初は1000系のみ4両編成だったが、1991年から1000系を2両ずつ分割し、1200系4両と組み合わせた6両の一部特別車編成が登場。4両編成の1000系は2008年までに運行を終えた。

2015年度から始まったリニューアルにより、特別車・一般車ともに外観を一新し、名鉄カラーのスカーレット(赤)を強調したデザインとなった。従来の車両は車体前面に「パノラマsuper」のヘッドマークを掲出していたが、リニューアル後はLEDの種別・行先表示器に置き換えられている。車内環境も刷新され、特別車は座席を更新するとともに、壁に木目調の柄を取り入れるなど落ち着いた雰囲気に。トイレは洋式化された。

リニューアル車両の第1編成は昨年8月から運行開始された。その後もリニューアル車両が投入され、特急などで運用されている。2016年度設備投資計画によれば、一部特別車特急車両1200系のリニューアルは今年度も18両(6両組成×3編成)で実施するという。