多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言・名言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。
6月8日掲載のインタビュー(『キングオージャー』ヒメノ役・村上愛花、すっぴんも初披露の1st写真集に“裏テーマ”「愛がこもってます!」)に続いて、第23回の連載に登場するのは、5月29日に1st写真集『愛でる愛花』(2,970円 A4変形・92ページ 講談社)を発売した俳優でモデルの村上愛花。大学に通いながら、モデルと俳優の仕事も両立させた彼女が心の支えにしている言葉とは。
二兎追って二兎得る
母の「二兎追って二兎得る」という言葉です。自分が決めたことは絶対にやり抜く。そして、やりたいと思ったことも全部やる。その言葉を指標にして、仕事をしています。母からこの言葉を聞いたのは、大学に慣れてきてお仕事も少しずつ増えてきた頃です。ドラマの撮影、モデルの仕事、卒論を同時に進めないといけない時期はとにかく大変で。
その時に、母が「ママも仕事と子育てを両立させてたから、学業とモデル業も両立できる。ママも頑張ってるから、一緒に頑張ろう」と言ってくれたんです。私は大変だと思っても口にしないようにしているので、「ちょっと忙しいんだよね」とこぼしたくらいだと思うのですが、私の様子で察してくれて、そんなふうに言ってくれたことがすごく印象的でした。母は偉大ですね。
あとは、人は一人では何もできないと思っています。今のお仕事も、自分のことを支えてくれる人たちがいてくれるからこそできていること。だから、ファンの皆さんにお会いする時は、神社にお参りするような気持ちです(笑)。元気がない時でも、自分のことを応援してくれるファンの方々がいると思うと、もっと頑張れるし、SNSの更新も皆さんが楽しみに待っていると言ってくれるので、もっと発信していこうという気持ちになります。
村上愛花(むらかみ えりか)
2018年、「ViVi専属モデルオーディション」にてグランプリを獲得し、ファッション誌『ViVi』の専属モデルに加入。2021年、ABEMAオリジナルドラマ『ブラックシンデレラ』で女優デビューを果たす。2023年、スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』(テレビ朝日系)でヒメノ・ラン/カマキリオージャー役を演じ、注目を集めた。