多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言・名言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。

第12回は、3rd写真集『松井咲子 3rd写真集 妄想椿』(3,300円 KADOKAWA)を25日に発売したタレントの松井咲子。AKB48時代、気持ちが落ち込んだときに支えとなり、今でも大事にしているという言葉とは。

  • 松井咲子

    松井咲子 撮影:島本絵梨佳

「見てくれている人は必ずいる」

AKB48時代はすごくネガティブ思考で、後ろの端っこのほうで踊っているときに、「誰のためにやってるんだろう……」と思ってしまう時期もあったんです。どんなに頑張っても結果が出ないことが続いて、ますますネガティブになってしまっていたとき、支えになったのが、「見てくれている人は必ずいる」という言葉でした。

お世話になっているスタッフさんや両親、私と会うために握手会に来てくれるファンの方……見てくれている人は絶対にいるんだと思うと、めげずに頑張ることができました。見てくれている人が絶対にいるから、どんなに小さなことでも手を抜かないようにしよう。逆にいえば、誰がいつ見てるか分からないから、ちゃんとしないといけないということでもあるのですが、今でもふとしたときに、ある人に言われたこの言葉がよぎります。

こんなこともありました。ある時、私のことを好きになったきっかけをファンの方に聞いてみたことがあったのですが、「研究生公演の最後に全員でお辞儀をするとき、咲子さんは誰よりも長く頭を下げていて、それがきっかけで応援するようになりました」と言っていただいて。そんなところを見てくれている人がいるんだ! とハッとしました。そんなふうに自分でも意識していなかったような、本当にちょっとしたことでも見てくれている人がいるんだと思うと、やっぱり頑張ろうという気持ちになりますよね。

私自身、大事にしている言葉ですし、後輩から相談されたときも「見てくれている人が絶対にいるし、私もちゃんと見てるから大丈夫」と励ますようにしています。

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(C)KADOKAWA (C) SOMEDAY PHOTO/下田直樹

■プロフィール
松井咲子
1990年12月10日生まれ。埼玉県出身。2008年、「AKB48 第四回研究生(7期生)オーディション」に合格。2010年、研究生から正規メンバーに昇格した。2015年5月、チームA「恋愛禁止条例」公演にて、AKB48から卒業することを発表。同年8月に、AKB48としての活動を終了した。2021年に「20代最後の妄想」をテーマにした1st写真集『咲子』(KADOKAWA)、翌年には「30代最初の妄想」をテーマに撮影した2nd写真集『delusion』(KADOKAWA)を発売。2023年12月5日、元ゾフィー・上田航平との結婚を発表。同年12月25日、3rd写真集『松井咲子 3rd写真集 妄想椿』(KADOKAWA)を発売。