今年春から日本テレビで放送されるシチュエーション・コメディドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』。放送作家のオークラ氏が脚本・監督を務め、全く売れない時代遅れの漫画家とその周りの人々の日常を、お笑いトリオ・東京03、三代目 J SOUL BROTHERSの山下健二郎、女優の山本舞香の出演で描くもので、前作はドラマも舞台も大人気となった。
その続編となる今作にゲスト出演する、女優の飯豊まりえ。山本演じる「るみ」と険悪ムードになる「海名チカ子」役を演じるが、そのキャラクターが生まれた背景とは――。
■ドーナツ80個差し入れの山下健二郎は「最高」
――あらためまして、今回のオファーを受けたときの心境はいかがでしたか?
オークラさんと東京03さんに、ライブ「東京03 FROLIC A HOLIC」(18年2月)で、お世話になったとき、「ドラマがあったら呼んでください!」ってアピールしてたんですよ(笑)。だから念願かなって、すごくうれしかったです。
――それほど、ライブが楽しかったんですね。
こんなに自由にお芝居ができて、楽しいのが久々だなぁ!って思ったんですよ。バッと言われたらバッと返す瞬発の掛け合いが楽しいし、面白い脚本にどうやって自分を加えていこうかって考えるのも楽しくて。同じことをやらなくてもいいっていうのも新鮮で、コメディがあらためて大好きになりましたね。
――今回の収録で、アドリブも入れたりしたんですか?
ライブほどではないですが、1つ1ついただいたセリフを固めずに、ニュアンスを生かしてやろうと思ったので、それはやってて楽しかったですね。
――東京03さんとの再共演はいかがでしたか?
前回は角田(晃広)さんと恋人みたいな感じの役だったんですけど、今回は娘の友達という役で、その違う感じが新鮮でした。一方で飯塚(悟志)さんとの掛け合いがちょっとライブとリンクするような感じもあるので、ライブを見てくださった方はすぐ分かるんじゃないかな。
――山下さんとは今回が初めてですか?
はい、はじめましてでした。とっても優しくて、ドーナツを80個も差し入れしてくださったんですよ! お店のドーナツ全部買ったのかなって思うくらい。こんなにドーナツを差し入れしてくれる人初めてだと思って、みんなが幸せな気持ちになって、第一印象は本当に最高です(笑)。年齢が13歳離れてると聞いたんですけど、こんな小娘にも話を合わせてくださるところも、すごく優しいなって思いました。
■山本舞香との再会がストーリーに
――今回の役柄は、飯豊さんのパーソナルな部分が反映されているんですよね。
そうなんです。オークラさんと事前にお話する機会があって、舞香ちゃんが演じるるみちゃんと絡ませたいんだとおっしゃっていて。
――具体的に、どんな部分が反映されているんですか?
私と舞香ちゃんは、10代の頃からお仕事が一緒だったので、プライベートでも遊んだりしてたんですけど、3年のブランクがあったんですよ。それで、全然会ってない中で、喫茶店で偶然再会したんですけど、それがストーリーに組み込まれていたんです! 他にも、私のエッセンスを感じる部分が全体的にあって、ケンカをするにも本当の友達だからこその距離感があったから、演じ終わってやりやすかったなって思いました。
――実際に、昔の友達と再会してケンカになってしまったことってありますか?
私はないですけど、お互いに自己主張が強かったらそういうこともあるかもしれないですね。みんなどんどん成長して我慢するところが出てきますから、それでうまく回ってるんじゃないかなと思いますけど(笑)。でも、物を言わなそうなチカ子ちゃんがボソッと言っちゃったことに、真っ直ぐなるみちゃんが「ん?」ってなって歯車が合わなくなったりとか、実際に女の子同士でもありそうですよね。
――見ている人も、共感できる部分がありそうですね。
今回の役柄は、思春期でSNSをやってる女の子とか、友達が多い女の子とかが誰しも抱えている感情が描かれるので、「あぁ、私に似てるな~」って思ってもらえるようなキャラクターじゃないかと思います。
――では、最後にご自身の役柄の見どころを教えてください。
なんで「海名チカ子」っていう役名にしたんですか?ってオークラさんに質問したら、大好きな漫画に出てくる女の子がすごいこじらせてる子で、その漫画の作者の方からつながって命名したそうなんです。「こじらせてる」っていうワードを聞いて、ちょっと不器用な女の子なんだと思って演じました。嫌われるか好かれるかって、本当に紙一重なんですけど、その中でも認められたいとか誰しもが持ってる感情が描かれてますし、ストーリーを見ていると、人間関係ってこういう風にのらりくらりしていけばいいのかということも学べると思うので、ぜひ私の役を反面教師にして見ていただければと思います(笑)
『遊戯みたいにいかない。』には他にも、千葉雄大、堀未央奈(乃木坂46)、18年4月に上演された舞台版にも出演した島崎遥香、山崎樹範がゲスト出演する。
舞台版第2弾は『漫画みたいにいかない。第2巻』と題し、東京公演(かつしかシンフォニーヒルズ)が2月19日~22日に7公演、神戸公演(神戸国際会館)が3月8日~9日に3公演を実施。チケット料金は、S席:9,400円、A席:8,200円(全席指定、税込)。未就学児の入場は不可。
マイナビニュースの連載「ほとんどの大人の金曜日は、漫画みたいにいかない。」では、ドラマ『遊戯みたいにいかない。』や、舞台『漫画みたいにいかない。第2巻』の最新情報を、キャスト・スタッフインタビュー、撮影現場・稽古場レポートなども交えながら、金曜日にお伝えしていく。