ムービーデータの管理もOK!
簡易型ファイルデータベース【2007年9月号掲載】
スペック
[発売元] マイクロソフト [価格] 通常版:3万690円、アップグレード版(「iView Media Pro」ユーザ対象):1万2,390円、アカデミック版:1万290円
[OS] Mac OS X 10.4以上 [メモリ] 512MB以上 [HD] 100MB以上 [備考] 要QuickTime 7.1.5以上 [掲載号] 「Mac Fan」2007年9月号
OVERVIEW
デジカメで撮影した画像に加え、Webからダウンロードした画像や動画など、ハードディスク内には日々たくさんのファイルが溜まっていく。最初のうちはなんとか自力で管理できても、数が増えてくると何がどこにあるのかわからなくなってしまう。そんな時に便利なのが、本製品のようなファイル管理ソフトだ。
本製品の特徴は、各社のRAWデータはもちろんのこと、InDesignのファイルやムービーデータなど、あらゆる種類のファイルを読み込んでカタログ化し、プレビューできる点にある。さらに、トリミングやちょっとした色調整などの画像のレタッチ機能も搭載している。
ファイルにはラベルやレーティングなどが可能なほか、説明文などを加えることも可能だ。これらを元に検索する機能も備わっており、スピーディに目的のファイルを探し出すことができる。また、音声でのメモやスライドショー機能も備えている。さらに、CD-Rや外付けハードディスクなど、カタログ化したメディアがマウントされていない時でも、データを探し出すことができるなど、高度な管理も可能だ。
(2) キーワードやラベルで分類できる |
(3) 音声による注釈がユニーク |
FOCUS ON
本ソフトは最初にカタログファイルを作成し、ここに登録したいファイルをドラッグ&ドロップ、またはフォルダごとに指定して読み込ませていく。画像データなどの読み込み速度はかなり快適で、Power Mac G5 2.5GHz Dualでも快適に動作した。RAWデータとなると少々時間がかかるものの、普通の画像ビューワ系ソフトと比べても遜色ない速度でサムネイルを表示していく。
RAW現像の機能に関しては、RAW現像専用ソフトに比べると貧弱さはあるものの、現像品質は悪くなく、充分実用の範囲だ。
ただし操作上、気になる点もいくつかある。まず、画像を拡大して表示した場合、スクロールバーを使って画像を移動しようとすると、なぜか次の画像に移動してしまう。現在見ている画像はマウスのドラッグでしか移動させることができず、ちょっと使いにくい。また、複数の画像を選択して1度に閲覧する「ライトテーブル」機能も備わっており、画像の比較が行えるが、1度に選べる枚数の上限が6枚と少々物足りなさを感じることがあった。これらの点は、今後のアップデート等で解決していってほしいところだ。
(5) 簡単な編集なら本ソフト上で可能 |
AFTER REVIEW
ファイル管理ソフトとしてのポイントは充分に押さえられており、使い勝手も合格点。ただし、画像だけの管理や補正などに関していえば、「Adobe Photoshop Lightroom」や「Aperture」などと比べ機能面では敵わない。対応ファイル形式は多いので画像だけに限定せず、さまざまな形式のファイルをカタログ化して本ソフト上でプレビューさせる、といった使い方を前提に導入を検討したほうがいいだろう。
(※本製品は販売終了となっています)