JPEG画像やPDFを さらにコンパクトに圧縮
【2008年2月号掲載】
スペック
[発売元] アクト・ツー [価格] パッケージ版:1万920円、ダウンロード版:9,600円 [OS] Mac OS X 10.4以上(Mac OS X 10.5 Leopard対応) [掲載号] 「Mac Fan」2008年2月号
OVERVIEW
(1) 圧縮/解凍を容易にするスイート製品 |
本製品は、さまざまなアーカイブを圧縮・解凍したり、作成したアーカイブを効率よく管理するためのユーティリティだ。24種類ものアーカイブを解凍できる「Stuffit Expander(スタッフイット・エキスパンダ)」、14種類ものアーカイブを作成可能な「DropStuff(ドロップスタッフ)」、Mac内の圧縮ファイルを一元管理できる「StuffIt Archive Manager(スタッフイット・アーカイブマネージャ)」圧縮/解凍などの操作をメニューバーから実行できる「MagicMenu(マジックメニュー)」などの複数のツールで構成される。
これらのうち、本製品の主役的な役割を担っているのが「StuffIt Archive Manager」だ。ハードディスクやマウント中のCD・DVD内に存在するStuffit X (.sitx)、Stuffit (.sit)、ZIP、TAR、 RAR形式のアーカイブを種類別に自動でリストアップし、アーカイブを解凍せずに内容をリスト表示できる。その中にJPEG画像があれば、サムネイルを表示することまで可能だ。
(3) アーカイブ内のJPEG画像をプレビュー |
FOCUS ON
前バージョンでは、JPEG画像を高圧縮率でアーカイブできるようになったが、本バージョンでは、PDFやPNG、GIFといった形式の画像も高圧縮率でアーカイブできるようになった。この方法で圧縮してもオリジナルは劣化しないため、ページ数の多いPDFファイルをメールなどでやりとりしたり、少しでも多くの写真をCDやDVDなどにコピーしたいユーザにとっては重宝するはずだ。
実際に圧縮して検証したところ、JPEGはほぼ確実に大幅なサイズ減となったが、PDFやPNGでは、場合によってはOS標準のZIP圧縮機能とあまり差がないケースが見られた。素材となる画像によって圧縮効率にバラツキがあるようだ。
(5) メニューバーからのワンタッチ操作 |
OS標準の圧縮機能と比べると、アーカイブの暗号化やパスワード保護ができるのがStuffItシリーズの大きなアドバンテージだ。メールやインターネット経由で重要な書類をやりとりする場合、暗号化は不可欠といえる。また、コンテクストメニューやマジックメニュー、キーボードショートカットから、さまざまな形式のアーカイブが作成できるという使い勝手の良さも大きなメリットだろう。ファイルを圧縮して配布する機会の多い人にとっては、価値のある製品といえるだろう。
(6) 関連ファイルをワンクリックで呼び出す |
AFTER REVIEW
アーカイブマネージャのJPEG画像のプレビュー機能は便利だが、ドロワから直接開いたり取り出したりできないため、いちいちファイル名を覚えてリストから選ばなければならないのは残念。なお、本製品で作成したSITX形式のアーカイブは、旧バージョンの「Stuffit Expander」では解凍することができない。ほかのユーザに渡す場合は同ソフトの最新版で解凍してもらおう(「Stuffit Expander」は、フリーウェアとして無償配布されているほか、Stuffit ExpanderとDropStuffの基本セットは「スタッフイット スタンダードエディション」として3,800円で販売されている)。
(本製品は販売終了となっています)