低価格な高性能ドライブで、内蔵ドライブより高速書き込み!
【2008年7月号掲載】
スペック
[発売元] ロジテック [価格] 1万4,280円 [OS] Mac OS X 10.4.8以上 [インターフェイス] USB 2.0、FireWire 400 [サイズ/重量] 162×265.5×52.3mm(横置き時、本体のみ、突起部を除く)/1.3kg(本体のみ) [備考] 対応メディア:DVD±R DL、DVD±R、DVD±RW、CD-R、CD-RW [掲載号] 「Mac Fan」2008年7月号
OVERVIEW
本製品は、インターフェイスにUSB2.0とFireWire 400を搭載した外付けDVDドライブだ。片面二層DVD±R、片面一層DVD±R/±RWといった、現在市販されているすべてのDVDメディアの読み書きに対応する。また、Mac対応のDVD書き込みソフト「Toast 8 Basic」を付属し、Mac OS X標準のDVD作成機能にも対応。20倍速でのDVD±Rへの書き込み(Macでは18倍速)、8倍速での二層DVD±RWへの書き込みが行える、高速な最新ドライブを採用しているのが特徴である。
ここ数年来のほとんどのMacはDVDドライブを内蔵している。そのため、外付けDVDドライブを購入しなくても、DVD制作は行えるが、例えば初期のインテルiMacに搭載されていたドライブは二層DVD±RWが2.4倍速、DVD±Rが8倍速、最近のマシンでも二層DVD±RWは4倍速、DVD±Rは8倍速のものが多い。DVDの1倍速は11Mbpsであるため、本製品と比べると性能差は歴然だ。
その点を踏まえると、内蔵ドライブとは別に本製品を購入するメリットが見えてくる。1万円ちょっとという驚くべき低価格も魅力だ。
FOCUS ON
では、実際にMacの内蔵ドライブと比較して、どれほど書き込み速度に違いがあるのか。試しに、8倍速でのDVD±R書き込みに対応したMacBookで4.7GBのデータを焼いてみたところ、約14分かかった。一方、本製品ではFireWire接続で5分40秒、USB2.0接続で5分45秒という結果だ。本製品を使えば、MacBookで1枚焼く間に2枚半のディスクが作成できる計算だ。
書き込みの状態を見ていると、最初は8倍速で書き始め、90%を越えるぐらいで18倍速に達する。この動きはMacBook内蔵のDVDドライブでも同様であるため、立ち上がりの速度が8倍速である本製品のほうが容量の小さいデータを書き込んだ場合でも高速だった。
ハイビジョンデジタルカメラやデジタル一眼レフカメラで撮影したデータなどを例に挙げるまでもなく、最近のデータ量は飛躍的に増大している。そういったコンテンツをバックアップ用途であったり、配布用であったりと頻繁にDVDに保存する場合は、約5分半で4.7GBの容量を記録できる本製品は魅力的といえる。
(4) 付属のToastで簡単書き込み |
AFTER REVIEW
大容量コンテンツを扱えるブルーレイドライブが登場しているものの、ドライブの価格は5万円以上と高価だ。メディアも2,500円前後と高い。それを踏まえると、まだまだ実用面ではDVDの時代が続くと思われる。DVD制作を頻繁に行うユーザで、性能の低いDVDドライブしか持っていない人には特に魅力的な製品といえる。2台のドライブで「オンザフライ方式」で書き込めば、ディスクの面倒な入れ替えを行わずに済むというメリットもある。