「ランチタイムはどこのお店も混雑しているけど、いちいち並んでる時間なんてない」「お昼の時間ぐらいゆっくり過ごしたい」「昼食でも身体にいいメニューを選びたい」……このように、都心部のオフィス街には「ランチ」に関する悩みを抱えたビジネスマンが溢れかえっている。「ランチ難民」という言葉が生まれてしまうほどその現状は深刻だ。本連載では、この問題を解決するべく、オフィスで活用できるさまざまなサービスを紹介していく。
フードロス削減に美味しく貢献
売れ残りや期限切れなど、本来はまだ食べられるものが捨てられてしまう、いわゆる「フードロス」が問題となっている昨今。このフードロス問題を美味しく解決するべくスタートしたのが、今回紹介する「HenoHeno」だ。
同サービスは、形状が不揃いであることや流通過程において多少のキズがついてしまったなどの理由から廃棄されてきた果物を、特殊な冷凍技術によって新食感の冷凍フルーツに作り変えて提供している。
使用している果物は、すべて純国産かつ無添加。「HenoHeno」では、日本で唯一の特殊冷凍機専門商社であるデイブレイクの冷凍ノウハウを凝縮させた製造プロセスを採用している。素早い凍結スピードが果物の細胞をきめ細かい状態に維持し、これまでの冷凍フルーツとは異なるサクサクとした食感を実現。冷凍前のフレッシュな風味や甘み、香りもそのままに保っている。風味や色の劣化が早いことから果物の長期保存は困難とされているが、保存料などの添加物を一切使用せず、凍結のみで品質を維持し、長期保存を可能にしているのだ。
2019年3月には、健康経営の支援を目的としたオフィス向けデリバリーサービスを開始。糖分やビタミンなどの栄養補給による生産性向上や健康増進に加え、フードロスの削減にも貢献できるとして、導入企業が増加しているという。
納品方法は、専用の冷凍ショーケースをオフィスに設置し、そこにパッケージングされた商品が届けられるというスタイル。旬の果物をメインとしたおすすめ果物の詰め合わせを1パック200円で提供する。
フルーツの組み合わせは、専属のフルーツアドバイザーと栄養士が監修。カットの方法まで徹底して管理されており、より楽しみながら健康になれるようにとの想いを込めて商品づくりが行われている。
商品の中には高価なブランド果物も含まれており、それらをリーズナブルな価格で食べられるのは、とてもお得な体験と言えるだろう。
納品プランは、従業員数20名までが目安の50パック/月のSSプランから、従業員80名以上が目安の300パック/月のLプランまで、4つ(SS、S、M、L)のプランをベースに展開。
このほか、社員数に合わせたオリジナルプラン設計や、お試しプランも用意されている。なお、専用冷凍ショーケースを設置するプランは東京23区内に限られるが、パッケージングされた商品を宅配するセルフプランとお試しプランは、日本全国で対応可能となっている。
販売展開おいては、オフィス向けデリバリーを主体としながら、コンビニ展開の拡大や、新たに空港やホテル、飲食店などでの販売も検討しているという。
5月7日からは、東京都・横浜市のナチュラルローソン一部店舗にて期間限定(3カ月)で販売を開始している。
「HenoHeno」では、ロスの果物を提供してくれる契約農家を日本全国で開拓し、フードロス削減を推進するとともに、商品のラインナップ充実も推し進めているとのこと。
フードロスという社会問題への関心を高める第一歩として、手軽でリーズナブルに味わえる冷凍フルーツを試してみてはどうだろうか。