先週はアラフォーの友人たちからの「堺雅人が菅野美穂と?」という、驚きと嘆きのメールやツイートが多かったこと。堺雅人がアラフォー女性にそんなに人気があるとは知りませんでした。

そして、同じ時期に女優の仲里依紗と俳優の中尾明慶が妊娠3カ月の授かり婚を発表しました。交際は昨年10月からというスピード婚。そして30代カップルも負けてはいません。堺雅人と菅野美穂も交際3カ月で結婚を決意したと報道されています。

「明日は何が起きるかわからない」という思いが、「お急ぎ婚」を後押し

ひとつ思うのは、「東日本大震災以来、さっと結婚する20代女性芸能人が多い」ということ。まさに"お急ぎ婚"です。経済的なことが妨げになって結婚を先延ばしするカップルが多い中、経済的には問題がないカップル、つまりためらう理由がないカップルはさっと入籍しているのでしょう。震災以来、心のどこかに必ずある「明日は何が起きるかわからない」という思いが、後押しをするのだと思います。

20代女性に限れば、「一刻も早く結婚したい」という人は確実に増えています。あれこれ選り好みせず、高い理想を持たずさっさと結婚する。20代の女優やタレント、歌手、みんな結婚をためらわないのは、「結婚、出産後復帰しても変わらず仕事は続けるのが当たり前」になってきたからだと思います。仕事に前向きな人ほど「結婚、出産など、やることはさっと済ませておこう」と思うのです。

しかし「お急ぎ婚」の場合、気になるのは「焦って結婚すると、離婚しやすいんじゃないの?」という心配です。既婚者からみると、「そんなに早く自由を手放さなくても…」と思うわけです。

結婚に慎重を期したい方には「同棲」がおススメ

お見合いでも恋愛でも、交際期間の長さも、その後のカップルの動向にはそれほど影響しないと思うのですが、慎重を期したい方には「同棲」がおススメです。同棲を3カ月もすれば、1週間に1度しか会わないカップルに比べて、密度は数倍に上がります。マイナビニュースに掲載された記事の中に、既婚男女に結婚前の同棲をしていたかどうか、聞いたものがあります。

既婚男女、20代では43.9%が結婚前に同棲! -「同棲してよかった」は71.8%

同棲していた人の中で、「同棲をしてよかった」と回答した人は71.8%。その理由について、「相手のことをよく知ることができたから」といった意見が約60%を占めた、という内容です。

一方、男性はどうか? 堺雅人だけでなく、大物アラフォー男性俳優が次々と年貢を納めていることに気がつきました。

堤真一も、2013年3月に一般女性と結婚。大森南朋も昨年芸能人同士で結婚。残るは佐々木蔵之介か?

なんというか、アラフォー男性は「年貢納め婚」。これもひょっとすると大震災の影響かもしれません。

著者プロフィール : 白河桃子(しらかわとうこ)

少子化ジャーナリスト、作家。一般社団法人「オサン・デ・ファム」アンバサダーとして、「女の子を幸せにする心とカラダの授業」プロデュース、「全国結婚支援セミナー」主宰。大妻女子大学就業力GP「ライフコース講座」講師および企画。山田昌弘中央大学教授とともに、2008年度流行語大賞にノミネートされた「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著『婚活時代』(ディスカバー21)がある。近著は、国立成育医療センター母性医療診療部不妊治療科医長、齊藤英和先生との共著で『妊活バイブル』(講談社)、『女子と就活 20代からの就・妊・婚講座』(中公新書ラクレ)。