男女間の交際はデートに誘う時点から始まると信じ込んでいる輩も多いようだが、これはとんでもない間違い。見知らぬ相手や一度も言葉を交わしたことのない相手からの突然のデートの誘いに、心地よく承諾する女性は先ずいないだろう。それが彼女の日々のあこがれの君、からなら話は別だが……。
心地よい承諾を得るには、それなりの準備期間をおくことが必要。そしてその期間で諸君がすることはといえば、相手に自分に対する好印象を植え付けること。ここでは仮に「同じ部署ではないが、毎朝、毎日のように顔を会わせる会社の同僚の女性がそのお相手」として話を進めてみよう。
Do's:(すべきこと):
- 朝のさわやかな挨拶/日々のさりげない一言挨拶
- 相手のご機嫌を伺う表現を取り入れての朝の挨拶や日々の一言挨拶
- 相手の持ち物を褒める表現を上記に追加しての挨拶
とまぁーこんなところ。どれも一見「今更」とも思えるだろうが、これがなかなか有効。ボクシングで言えばジャブパンチ。じわじわ効いてくるから面白いし絶対に欠かせない、これらが「Pre-Dating Conversation」なのだ。ここでの最大の目的は「Get acquainted first(先ずは顔見知りになること)」、それも好印象と共に。
朝は最大のチャンス。誰だって朝の挨拶はするし、朝の挨拶ぐらいは見知らぬ相手からされてもそれほどの違和感は感じないはず。こんなときお勧めなのが、
「Morning.」
「Hi.」
の2つ。朝の挨拶としては"Good morning."と言うのが定番だが、こんなときはあえて"Good"の部分は省くように。そうすることによって相手には「あっ、この人は親しみやすいなぁ」といった思いを植え付けることができる。それからもう一つの"Hi."だが、こちらは英語圏ではダントツの使用頻度誇る挨拶表現。時間、場所を問わず使えるものなので、気さくな印象を与えるにはうってつけ。ただし、どちらも日本人によく見られる無表情無感情では台無しになってしまう。さりげなくどこか暖かい、親しみやすげな微笑みやまなざしと共に言うように心がけよう。""Hi. Morning.と両方を続ける感じで言うのもなかなか良い。
さらに"Hi."の方は、たとえば、昼間廊下などでのすれ違いざまの一言としても、偶然目が合ったときの一言としてもグッド。日本人はこのようなときはとかく場が悪い感じで目線を逸らしがちだが、こんなときこそさりげない"Hi."が威力を発揮する。同じ人にたて続けに2度会ったときなら"Hi, again."と言うのもお勧めできる。
さて相手にも自分のことを知ってもらい、"Morning."や"Hi."に同様な挨拶を返してもらえるようになったら、次は相手のご機嫌を伺う表現を追加していこう。このときのお勧めは、
「How are you?」
最近では"機嫌のお伺い表現としては、How're you doing?"、"How's it going?"や、"What's up?"などといった表現も頻繁に耳にするようになってきてはいるが、これらは女性に対し、それも好意を持っている女性には避けた方が賢明。なぜなら、これらで言ってしまうと「単なる同僚感覚しか持ち合わせていない、露骨な人」という印象を与えてしまう恐れがあるから。よって、好意ある相手へはやはり、朝の挨拶としてなら"Mornig. How are you today?"か"Hi, how are you this morning."、その日初めて会うのが昼間なら"Hi, how are you today?"、それが夜になってしまっていたら"Hi. how are you this evening?"などがベストチョイスといえるだろう。
これらの挨拶に"I'm fine,. How are you?"といった返答が返ってくるようになったら、次は相手の持ち物を褒める表現を足してみよう。お勧めは、
「I like your ○○. It's nice./They're nice.」
※○○には褒める対象物が入り、それが単数のときはその後は"It's nice."、複数のときは"They're nice."になるので注意しよう。
と言うことで、これまでの流れを朝という時間帯で纏めてみると:
男性;Hi. How are you this morning?
女性:I'm fine. How are you?
男性:I'm good, thank you..
(褒める物を指し示すか、目線を送って)
Hey, I like your shoes. They're nice./Hey, I like your scarf. It's nice.
女性:Thank you,.
まぁーざっとこんな感じ。このようなさりげない会話が交せるようになれば、デートへの誘いのタイミングもそれほど遠いことではないのではないだろうか……!?
因みに外国の女性は靴を褒められるととても喜ぶので、こちらも覚えておくと良いだろう。
ではまた次回。