えちごトキめき鉄道の新型リゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」が4月23日にデビューした。ディーゼルカー2両編成の新造車両(新潟トランシス製)で、妙高はねうまライン・日本海ひすいラインの両路線を走るコースが設定されている。
同社は2015年3月の北陸新幹線長野~金沢間開業にともない、新潟県内の並行在来線を引き継ぎ開業。妙高はねうまライン(妙高高原~直江津間)はJR東日本から譲り受けた電車(ET127系)、日本海ひすいライン(市振~直江津間)はJR西日本の車両をベースに新造されたディーゼルカー(ET122形)による運行となっている。
この2路線を直通する新型リゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花」は、銀朱色をベースに、新潟の四季をモチーフとした外観デザインに。日本海や妙高山など沿線の自然を見渡せるように、国内最大級というパノラマウィンドウを備えた。
1号車(ET122-1001)の車内はラウンジ形式の座席配置となり、先頭部の展望ハイデッキはフリースペースでワイドな眺望を楽しめる。2号車(ET122-1002)はレストラン・カー形式の座席配置となり、先頭部の展望ハイデッキは予約制(最大定員4名)。2号車のカフェ・バーにて、沿線の地酒やワインなども提供されるという。同列車は3月25日に新潟トランシスからえちごトキめき鉄道へ納車され、試運転や直江津駅での見学会などを経て4月23日から運行開始。沿線の停車駅で出発セレモニーや歓迎イベントなどが開催された。
運行スケジュールはいまのところ8月分まで公開されている(8月分の予約受付開始は6月1日から)。上越妙高駅を10時19分に発車し、妙高高原駅で折り返して糸魚川駅へ向かうコース(上越妙高駅・妙高高原駅で乗車可能)、糸魚川駅を14時10分に発車し、妙高高原駅で折り返して上越妙高駅へ向かうコース(妙高高原駅・上越妙高駅で降車可能)の2コースを用意し、おもに土日祝日に運行される予定。毎月1日(土日祝日の場合は翌営業日)に3カ月先の月間スケジュールを公開するという。