2010年6月、FXオンライン・ジャパンの代表取締役社長 CEOに、新しくアンドリュー・マッケイ氏が就任しました。今回は、マッケイ氏に同社の特徴でもあるリアルスプレッドについてお話を伺いました。

聞き手 : FXオンライン・ジャパンのトレーディングシステムの優れた部分について伺いたいと思います。

マッケイ : 当社ではリアルスプレッドが大きな特徴です。公平な価格形成という点で、お客様に喜んでいただいております。

リアルスプレッドというのは、「狭いスプレッド」と「高い約定率」を両立させたシステムと考えてください。

たとえばFXでドルを売買する場合、「90.100-90.109」というように、ドルの買いレートと売りレートを両方、投資家に提示しています。この例でいうと、「1ドル=90円109銭で1ドルが買えます」、「1ドル=90円100銭で1ドルを売れます」という意味なのですが、この買いレートと売りレートの間にある0.9銭をスプレッドといって、投資家にとってコストに該当します。

したがって、できるだけスプレッドは狭いに越したことがありません。スプレッドが狭いほど、投資家のコスト負担が軽くなるのですから。

ただ、ここでひとつ問題が生じてきます。ここ数年、FX会社はコスト競争に明け暮れたため、なかにはスプレッド0銭~というように、非常に狭いスプレッドを提示するところが増えてきました。しかし、実際に売買してみると、なかなか狭いスプレッドでは約定されず、スプレッドが事前に謳っているものに比べて広がってしまうというケースが少なくなかったのです。もしくは、狭いスプレッドだと、なかなか約定されないというケースもありました。

リアルスプレッドでは、業界平均に比べて狭いスプレッドを提示しつつも、高い約定率を誇るという点で、投資家の方から喜ばれています。

聞き手 : スプレッドが狭すぎるのも、投資家から見ると良くないということですか?

マッケイ : 実際問題、0銭~というスプレッドが可能なのかどうかということです。そもそも、インターバンク市場で形成されている為替レートのスプレッドに比べて、個人投資家の方に提示している為替レートのスプレッドが狭いということ自体、おかしな話だと思いませんか。

FX会社が投資家の方から受けた注文は、インターバンク市場を通じて反対売買が行われ、それによってFX会社が受けるマーケットリスクを相殺するわけですが、仮にFX会社が投資家に提示している為替レートのスプレッドが0.1銭だとして、一方、FX会社がインターバンク市場で反対売買を行う際のスプレッドが1銭だとしたら、FX会社はスプレッドだけで0.9銭分の損失を被ることになります。つまり、FX会社が提示している為替レートのスプレッドが、インターバンク市場のスプレッドに比べて狭いということ自体が、おかしな話なのです。

それでも、常にインターバンク市場のスプレッドよりも狭いスプレッドを投資家に提示しているとしたら、そのFX会社は何か危険な方法でビジネスを行っているか、もしくは裏で悪いことをしているということです。常識的な範囲でのスプレッドを提示しているかどうかという点は、まともなビジネスをしているFX会社かどうかを見極めるうえで、ひとつの判断基準になります。

聞き手 : FXオンライン・ジャパンのリアルスプレッドは、投資家にとってどのくらい有利なものなのでしょうか。

マッケイ : 当社の場合、ドル/円を例にとると、実際に投資家の方々に提示している公表スプレッドは、1ドルにつき0.9銭です。これに対して、もっと低い公表スプレッドを提示しているところもあります。

では、このように公表スプレッドが当社に比べて狭いFX会社の約定率がどうなのかを比較してみると、リアルスプレッドの優秀さがわかると思います。というのも、当社の場合、約定率は99%なのですが、もっと低い公表スプレッドを提示しているFX会社の約定率は74.9%や、74.1%程度です。以下、矢野経済研究所が行った約定率調査の表をご覧ください。

聞き手 : 狭いスプレッドと高い約定率の両立は、なぜ実現できたのですか?

マッケイ : やはり、この分野で長年のノウハウを蓄積しているという点が大きいと思います。また、安定したトレードシステムをお客様に提供するため、非常に大きな投資を積極的に行っているということも、リアルスプレッドの実現につながっています。

特に、IGグループがFXオンライン・ジャパンに資本参加したことによって、豊富な資金力と、200名を超えるITプロフェッショナルのノウハウを導入できるようになりました。これにより、さらに充実したトレーディングシステムを、投資家の皆様にご提供できるようになったということです。