京都在住のイラストレータ・シロシオさんが、京都の名所や一風変わった珍スポット、さらには絶品グルメなどを漫画でゆる~く紹介します。今回のテーマは「地蔵盆」です。

地蔵盆は子どもが楽しめるイベント

どうも、シロシオです! 京都は五山送り火も終わって、夏がもう終わるな~という感じです。まだまだ蒸し暑いですけどね……!

お盆が過ぎた頃、ちらほらと各町内で地蔵盆が始まります! 本来は地蔵菩薩の縁日である8月24日に行われるのですが、最近は24日前後の休日に行われることが多くなりました。 昔は全国でやっていましたが、今も盛んに行われているのは近畿地方ぐらいになってきているそうです。

町内ごとに辻地蔵というお地蔵さんが祀られていて、普段は小さな祠の中にいらっしゃいます。お地蔵さんのお顔も個々で異なり、可愛いお顔もあれば、ちょっとドキッとするお顔もあります(笑) でも、まず手を合わせてから覗くようにしてくださいね♪

地蔵盆を行うにあたり、各町内の大人の方が中心となって準備をしてくださいます。京都のスーパーでは地蔵盆用のお菓子詰め合わせが売られてますし、地蔵盆では提灯が使われるのですが、子どもが生まれたら男の子は白の提灯、女の子は赤の提灯に名前を入れてもらって飾られます。夜にはその提灯が灯されるためお祭り感が増しますよ!

地蔵盆は子どもが楽しめるような行事をして、皆で楽しく2日間を過ごします。これが近所の交流の場となって引き継がれていきました。でも少子化になってからは年々規模が小さくなっていて、うちの近所もお地蔵さんにお供えをするだけになって寂しい気持ちもあります。地蔵盆は子どもの頃の楽しかった夏の思い出、京の風物詩としてこれからも続いていきますように……。

筆者プロフィール: シロシオ

京都在住イラストレーター、京都精華大学デザイン学科卒。主に書籍の挿絵や漫画の仕事を中心に活動。児童書では共著「ランドセル名作 3つのごちそう」や、実用書などでは「コミックエッセイ 先生、教えてください! 人体の大疑問」など、幅広い世代に向けてイラストや漫画を提供。自身の健康なスローライフをテーマにしたゆる活コミックエッセイも執筆。ダイエットで10kg痩せたきっかけから健康食に目覚め、2019年1月から発酵食大学に通い、発酵食を学び1日1糀の生活を送っている。ウェブサイトも運営している。