自炊の味方といえばパスタ。人気の理由は、安いこととゆで時間が炊飯よりも短いことでしょう。お店に行けばトマトベース、クリームベースなどのバリエーションがありますが、自炊ならベースも具材もなんでもヨシ。管理栄養士さんにコメントをいただき、パスタの可能性を探りました。
もはや、パスタは白ごはん感覚
自宅で自分のために作るなら、ベースも具材も、なんでもご自由に。マイナビニュースの読者対象に自炊について聞いたアンケート結果から、おもしろいものを抜粋してみました。 ※調査期間:4月19~24日 マイナビニュース読者男女3,000人対象
「パスタに塩こんぶ」(50代男性)
「納豆パスタ」(20代女性)
など、白ごはん感覚で使っている人多数。米を炊くよりも早いですもんね。
「パスタにシーチキン」(40代男性)
「スパゲティをゆでてオリーブオイルからめて塩とバジルをふる」(50代男性)
このあたりは普通においしそう。ベテランになると…
「冷蔵庫の中のものでパスタ」(50代女性)
と、手慣れたものです。さすが!
筆者も作ってみたよ
まずは、とっても手軽なツナパスタから。市販のパスタソースもありますが、ツナがちょっぴりしか入っていないものもあるし、塩分が多すぎることも。だから、どんなに手抜き&ズボラでもほーんのひと手間で「極限パスタ」作りを楽しみましょう。
ツナパスタ
パスタをゆでてツナをのせ、ゆかりを散らしただけなのに、なんとなくそれっぽい。中央を小高く盛りつけるのがコツ。
パスタをゆでるとき、やや多めに塩を入れると、ゆであがってからの調味の手間が省けます。ちなみに、食べてみて塩気が足りなければ塩を足せばいいだけですよー。食べるとき、粉チーズはお好きなだけどうぞ。
板垣さん「140グラムのツナ缶には、たんぱく質が30.4グラムも含まれます。また、魚油に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)には、血液サラサラ、動脈硬化や脳卒中予防、細胞活性化による記憶力アップなどの嬉しい作用も。ビタミンKは骨を強くする効果があると言われています」
のりパスタ
知人のイタリア料理人が、「パスタのゆで汁にバターを加えかき混ぜる(乳化させる)と、『バターモンテ』というシンプルなソースが完成。チーズをかけると最高。日本のお茶漬けのようなものです。イタリアでの修業時代によく食べていました」と言っていました。
パスタをゆでて、ゆで汁を適量取っておきます。そのゆで汁にバターとのり(各適量)、ゆであがったパスタを入れてグルグルかき混ぜます。お好みで粉チーズをどうぞ。
パスタゆで容器なら吹きこぼれの心配なし。ゆであがっためんと、少量残したゆで汁を容器に入れ、そこにのりとバターを入れて調理すればさらに時短&洗い物削減。
板垣さん「刻みのりは香りも良く、チーズ、パスタとの相性もバッチリです。栄養効果として食物繊維、葉酸、ビタミンAやカリウムなどのミネラルを摂ることが出来ます。とはいえ、パスタ1食で食べられる量は限られるので、ほかの海藻類や野菜などを組み合わせるのが理想的です」。
監修者プロフィール :板垣裕(いたがき・ゆたか)
武蔵野栄養専門学校講師・管理栄養士。武蔵野栄養専門学校は、栄養士として活躍する人材を育てる専門学校。給食管理、栄養学、臨床栄養学などの実習を通じて栄養学を学びます。板垣氏は講師として教えるほか、高齢者施設の栄養管理、地域の子ども料理教室やスポーツ栄養、介護予防教室なども担当。