こんにちは。お弁当講師の刑部菜穂子です。

連日うだるような暑さが続きますね。 我が家の子どもたちは暑い日は食欲が落ちてしまうので、夏に持たせるお弁当は、のど越しよく食べられる麺のお弁当になりがちです。

今月は、スルスル食べやすい麺弁当をご紹介します。

【そうめん弁当】

お中元でもらうことも多く、保存のきく『そうめん』は、私の作る夏場の麺弁当の中でも出番ナンバーワンです。

ゆで時間も短いので、忙しい朝も素早く作ることができます。

そうめんはたっぷりのお湯でゆがき、ゆであがったら冷水でしめてもみ洗いをし、しっかりとぬめりを取ります。

お弁当箱に詰めるときは、一口で食べられる分のそうめんをフォークにとり、クルクルと巻き付け、そのままお弁当箱にスライドして入れます。

我が家の娘のお気に入りは、ピーラーで薄くスライスしたきゅうり入りのそうめん弁当です。

きゅうりのシャキシャキ食感がアクセントになって、食が進むそうです。

きゅうりは傷み防止のために、塩をふり水分を出して、しっかりキッチンペーパーで水気を拭き取ってから詰めています。

カラフルな麺もお弁当が華やかになりますね。

つゆは、ボトルに入れて凍らせて持たせることが多いです。時間が経ち溶け出すと、つゆが漏れてしまうこともあるので、持たせる際はビニール袋に入れることをオススメします。

ひんやりとした状態を保てるよう、保冷剤や保冷バックを使用しましょう。

つゆが冷たく保たれるので、スープジャーに入れて持っていくのもオススメです。

【うどん弁当】

うどん弁当のときは、冷凍うどんを使うことが多いです。

レンジにお任せなので、忙しい朝は大助かりです。氷水でサッとしめ、そうめん弁当と同じようにクルクル巻いてお弁当箱に詰めています。

天ぷらを入れる際は、天ぷらと麺の間に仕切りをするようにしています。

オススメは、油を吸い取るおかずカップです。100均にもあるので探してみてください。

このカップのおかげで、時間が経っても天ぷらがベチャッとすることがなく、おいしく食べることができます。

こちらは乾麺の稲庭うどん

【冷やし中華】

冷やし中華は、酸味の効いたつゆが食欲をそそります。

麺をゆでたら、冷水にさらして洗います。しっかり水気を切ってお弁当箱に入れ、野菜やハム錦糸卵いろいろな具材を麺の上に並べましょう。

中華麺はお弁当箱に入れる前にゴマ油をからめておくと、くっつき防止になります。我が家の子どもたちは、「油っぽくなるから嫌だ」と苦手なので、ゴマ油をからめずに麺をお弁当箱に入れています。

つゆをかけるとほぐれるので、麺をゴマ油でコーティングするのはお好みでどうぞ。

【冷やしラーメン】

同じ中華麺でもスープが変わると飽きがこないようです。

ラーメンにはメンマやチャーシュー、なるとを入れても

【焼きそば弁当】

スパイシーなソース味は食欲をそそります。

焼きそば弁当は、時間が経つと麺と麺がくっついて固まってしまいがちです。

くっつき解消のために、先に肉や野菜などの具材を炒めて、別皿へおいておきます。野菜を炒める作業は、前日の夜に準備をしておいて冷蔵庫保存し、当日再加熱すると朝ラクですよ。

次に、焼きそば麺をお湯で洗い、麺をほぐします。(水で洗うと麺が短く切れてしまいがちなのでご注意を)。麺がほぐれたら、フライパンを熱して油を敷き、水気を切った麺だけを炒めます。

麺を炒めたら火を止め、ソースを入れ混ぜ合わせます。別で炒めておいた具材を入れてできあがり。

パッケージの表記とは作り方が異なりますがこの方法だと、時間が経っても麺がもちもちで、麺同士がくっつきにくくなります。

焼きそば弁当に目玉焼きを入れるときは、傷み防止に両面焼きがオススメです。

お弁当作り初心者の頃は、「時間が経った麺ってどうだろう……食感が悪くならないかな、食べにくくないかな」などと、麺類をお弁当に持たせることが不安でしたが、いざお弁当に持たせると、想像していたよりも好評で、作る機会も多くなりました。

体力を消耗しやすいこの季節、しっかり食べて栄養をとって、お昼も頑張って活動できますように。