当たり前のことを当たり前にすることは案外難しいもの。その最たる例が挨拶です。
毎日する挨拶、元気に気持ちよくすべき! とわかってはいても、朝の挨拶ならついつい眠気が勝ってしまったり、すでに仕事モードでPCの画面をみたままボソッと挨拶してしまったり……。
しているほうはあまり意識していないのかもしれませんが、元気に挨拶したのにボソッとした挨拶が返ってくると案外切ないものです。
様々な企業の代表をされている方や若手の育成を担当されている方に「できる若手」の特徴を聴くと決まってこうおっしゃいます。
「挨拶がちゃんとできるやつ! 」
そして、様々な方にヒアリングした新人に期待することベスト3に必ずといっていいほど「元気な挨拶」が入っています。
それはなぜでしょう?
挨拶で相手の心の扉を開く
まず挨拶は何のためにするのか、そこをしっかり押さえましょう。
挨拶をすることで相手の存在を認めると同時に自分が「今日も元気に来ています! 」という最大のアピールになります。小さな声で誰にも聞こえない挨拶をしたら、「今日はこんなに低めのテンションでスタートします」と言っているようなものです。朝の始まりなら、爽やかに、そして初対面なら印象に残る挨拶をしたいもの。
挨拶をする目的として更に知っておいて頂きたいことは、挨拶によって相手の方は心の扉を開いてくださる可能性が高いということです。心の扉は内側にしかノブが付いていないと言われています。感じの良い挨拶をすることで相手の方が心の扉を開いてくださるかも。皆さんの挨拶がカギとなります。
では、好印象を与える挨拶をいくつか紹介します。
好印象を与える挨拶 5つのポイント
1. 挨拶に+αする
例えば、「◯◯さん、おはようございます! 」とその人限定の挨拶をする。大きな声での挨拶や最高の笑顔での挨拶も是非実践したいプラスαです。
2. 挨拶は先手必勝
先に挨拶をされて嫌な気持ちになる人は少ないはずです。若手ならばなおさら、ぜひ先に気持ちのよい挨拶をしたいものです。
3. 次の会話につなげる
挨拶はキャッチボールでいったら一球目のようなもの。そこで終わらせてはもったいないです。ぜひキャッチボールを始めたら次の会話につなげて盛り上げましょう。
例) 「◯◯さん、おはようございます! 」「おはよう! 」「昨日はあの後、何時まで飲んだんですか?」など、前日の印象的だったことなどを話題にしましょう。
4. 目を見て、おヘソを向けて
忙しかったり何かに夢中になるとついついPCのほうを向いたまま、声だけの挨拶になりがちです。上記の通り、挨拶は相手の存在を認めるもの。今日も元気だな! と確認をするためにも相手をしっかり見て、出来たら身体もその人のほうへ向けましょう。
5. いつでも、いろんなバリエーションで
せっかく元気で好印象な挨拶をしても、しない日があったり、気まぐれだと逆に印象ダウンにつながってしまいます。また、毎回同じ挨拶ではなく、状況に応じた挨拶ができると更に印象アップに繋がります。
例) 「おはようございます! 今朝も寒いですね!! 」「昨日はありがとうございました! おはようございます」まずお礼を伝える挨拶も粋ですね。
初対面であっても、上記のような好印象を与える挨拶に是非トライしてください。
特に「先手必勝の笑顔の挨拶」は意識して行ってみていただきたいです。印象を与える挨拶で、相手の心の扉が開かれ、信頼につながるはずです。
元気に挨拶することで自分自身もエネルギーが溢れ、気持ちのよい一日がスタートできるはずです。早速できるトライなので、ぜひプラスαの挨拶を実践してみてください。
執筆者プロフィール:北條 久美子(ほうじょう くみこ)
株式会社 キュー 執行役員。東京外国語大学を卒業し、ウェディング司会・研修講師を経て、2007年 エイベックスグループホールディングス株式会社人事部にて教育担当に。2010年にキャリアカウンセラー・研修講師として独立。
同時にダイヤモンドジュエリーを販売するBRILIANCE+を運営する株式会社キューの顧問に就任。現在は執行役員として採用や人財育成に携わる。
■ 株式会社 キュー:http://www.brilliance.co.jp/