いつもは週末の夜遅くに掲載している「今週のデジタル編集部」。普段の誌面からちょっとそれまして、編集後記をお送りしています。今回は年末拡大版。数名の編集部員が1人ずつ2021年を振り返ります。 |
今年を語るにあたって、個人的に避けては通れないのがFPSゲーム『VALORANT』。サービス開始からまだ1周年というとても若いゲームで、League of Legendsなどで知られたRiot Gamesが開発・提供しています。筆者はサービス開始時にちらっと遊んで以降そんなに気にしてきませんでしたが、競技シーンの高まりとともにかなりプレイするようになりました。はるか昔FPSゲームを遊ぶようになったときからずっと“爆破モード”を遊んできたので、最新タイトルで本格的な爆破ゲーが遊べるようになってとても嬉しいです。
とても若いゲームとはいえ、本格的な競技シーンの実現に向けて開発された本タイトル。eスポーツ大会としてもVCT(VALORANT Champions Tour)が1年を通して開催され、先日ついに完結したChampionsでは記録的な視聴者数を達成するなど大きく関心を集めています。日本時間ではとても夜遅い時間の配信でしたが、興奮で眠気が吹き飛ぶような素晴らしいプレイングを楽しむことができました。
そんなVALORANTで最も印象深いものといえば、武器スキンです。太古の昔からFPSゲームとくればド派手な武器スキンというのは相場が決まっており、VALORANTも例に漏れずさまざまな武器スキンを販売中。ルートボックスのようなシステムは一切なく、欲しい物が売っていれば買い切りでずっと使えるようになっています。
そう、実はこの「売っていれば」という点がとてもネック。武器スキンはすべてが期間限定販売なので、一度タイミングを逃すと確実には買えなくなってしまうという仕組み。一度販売されたスキンはピックアップの抽選待ちとなり、ストアページに日替わりでピックアップされる4枠に来るのを日々祈ることになります。
あまり強くないので不人気ですが、筆者はLMGの「アレス」という武器がお気に入り。アレスには「シンギュラリティ」シリーズの武器スキンが用意されているので、この4枠に「シンギュラリティ アレス」が現れるのをひたすら待っていました。毎日毎日VALORANTを起動し、ストアページを眺める日々。ストアページを確認するためだけにゲームを起動するのがちょっと億劫になり、VALORANTのストアページをチェックしてくれるDiscordのBotまで導入しました。
そうしてひたすら待つことおよそ2カ月。「シンギュラリティ アレス」がストアページに出ているのを確認し、思わず絶叫。即座に購入して装備しました。課金アイテムだけでそんな大袈裟な…と感じる方もいると思うので、筆者が個人的に好きな配信者がストアページで念願の武器スキンと遭遇したシーンを貼り付けておきます(Twitchへの外部リンク)。
VALORANTの武器スキンというのはなかなか趣深く、一般的なFPSゲームより少し凝っています。武器スキンを装備すると外見が変化するだけではなく、マズルフラッシュや銃声、サイトのデザインが変化。特殊なものでは、武器出しやリロードモーション、アタッチメントが変化したり、キルカウンターを搭載するものもあります。さらに特筆すべきは、敵チーム最後の1人を倒したときに現れる特殊演出「フィニッシャー」。これが実にさまざまな種類用意されており、自分が撃ち勝った暁にはぜひ出したいというわけ。
ちなみに、高い競技性を備えたVALORANTでは、武器スキンを適用したところで性能は一切変化しません。外見とフィニッシャー以外の変化は他プレイヤーから感知できないので、見せびらかせるのは上述した「フィニッシャー」くらいのもの。しかしいざ自分が使うとなると、銃声やマズルフラッシュが変わるだけで、制御しずらいアサルトライフル「ヴァンダル」なんかも撃ちやすく感じたりするんですよね。
また、VALORANTは全ラウンド強い武器で戦えるわけではないのもポイント。コストに応じた武器選択が必要になるので、上述した「アレス」やSMG「スペクター」、ピストルもいろいろと欲しくなるというわけ。出番が多い初期武器「クラシック」はもちろん、急いで移動するときにかならず使うメレーなんかも欲しいですよね。シンギュラリティアレスどころか、今年はたくさんVALORANTで買い物したなあと思います。
(原)
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