婚活がうまくいかない男女には特徴があります。私・伊藤早紀は、オンライン婚活サービス「ヒトオシ」やマッチングアプリメディアを運営する中で、婚活が難航する男女1,000名以上の“生の声”を聞いてきました。その結果、婚活に苦戦する男女にはそれぞれ特徴があることがわかったのです。
そこで、「婚活ダメ男女図鑑」と題し、彼らの特徴、そして婚活に向けてのアドバイスの連載をしていきます。
今回は、女性にご馳走したらお礼がくるまで絶対自分から連絡しない!「お金と愛情天秤男子」です。
特徴解説
婚活や恋愛の大きいテーマの1つが「お金」。女性から話題になりがちなのが「一円単位で割り勘を要求してきた」など割り勘男子ですが、今回の男性はある意味割り勘男子より厄介かもしれません。
この手の男性は、デートのときはスマートにお会計をしてくれますが、問題はそのあと。私のところには、お金と愛情天秤男子からこんな悩みが届きます。「ディナーをご馳走したのに、一晩待ってみたけど相手からありがとうの連絡がこなかった。こっちはご馳走してるんだから、奢ってもらった方がお礼をするのは常識では!?」と彼らは言います。はい、おっしゃるとおりなのです。正論です。男女の関係の前に「人として」お礼は必要です。
しかし、彼らはこの「お礼」が「彼らの求めるタイミング(当日中)」にないと即ブロックするほどご馳走したときの相手の反応にこだわります。ご馳走したディナー1回5,000円に全てを懸けているのです。でも、それだけ「ご馳走するというのは好意の証」だと思っているピュアな男性です。その好意に対してお礼がないと傷つき、ショックからブロックや、ときには相手の女性に文句を言うことも。
女性側の気持ちとしては「解散してすぐに連絡したらがっついているように見えるかな」と控える女性もいます。それより何より彼らが注意しなければいけないのは「どっちが奢ってるとか関係なしに、デートが終わったら『無事家ついた? 今日はありがとね!』ってデートしてくれたことに感謝のお礼をするよ」というナチュラルモテ男の存在。
ナチュラルモテ男は奢るのがデフォルトなので、ご馳走したことに対してお礼がくるこないなんて関係なくて、息をするように自分から連絡をします。
こういったナチュラルモテ男に慣れることで女性がモテの基準を引き上げ、「デート後の連絡は男性からが普通でしょ、今までの人はみんなそうだったもん」なんて思ってしまう女性も。ピュアなばっかりに損をしがちな男性です。
対策
人間関係ではなく男女関係であることを理解することが必要です。男女関係であることを理解するというのは、つまりライバルのナチュラルモテ男がいるということ。そしてそのモテ男が女性の認識を歪ませてしまっていることを知ることです。
あなたの「人としてお礼をすべき」という基準はまっとうですが、横では「そんなの関係なしに男が先にお礼をすべき」という男性がいるわけです。そんな男性に女性を独占されたくなければ、奢ったお金はかえってこないものと思って奢りましょう。嫌なら割り勘で良いのです。
ケチなのではなくピュアなだけなのに、変なこだわりで損をしていたらもったいないですよ。