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指示された通りの進め方で仕事をしたはずが、別の上司からは「やり方が違う」と怒られる。「人によって言っていることが違う」という出来事は、仕事に限らず多くの人が遭遇する理不尽のように思われます。「結局どちらの指示に従えばいいの?」と余計な悩みを増やすことになるのは苦しいですよね。

自分が失敗したような気分にさせられる出来事ですが、指示された通りの仕事ができているのなら、自分のことを責める必要はないはずです。方針の食い違いはその上司の間や仕事のチーム全体で相談して解決すべき課題であって、1人で抱え込むものではありません。

「このような指示がありました」と事実を伝えることは言い訳ではなく、仕事をスムーズに進めるうえで必要な情報共有です。指示系統が分裂している状況に周りが気づいていない状況なら、なおさら共有すべき情報でしょう。意見の異なる人物の指示に従ったことで気分を悪くされるなら、それは仕事に私情を挟んでいるというものです。

人が違えば、仕事についての考え方も、適していると思うやり方も異なってくるもの。できれば仕事の指示をする前に意見をまとめてほしいものですが、食い違いが明らかになったときにその情報を共有し、話し合って方向性をまとめていくことも大切です。報告することや議論することを恐れずにいきましょう。