起業をしていると、ときどき「どうやってそんな発想するんですか?」とか「人と違うことを決断してすごいですね」とか言われることがあるのですが、実はそんなに外れた発想はしていません。
世の中には、本当に頭のぶっ飛んでる人がたくさんいると思います(笑) 大起業家とか、世界のトップクラスの貴族とか王様とかは、もっと飛びぬけた発想を持った人がいると思いますし、もっと小さな世界で言えば、大学の部活の中にですら「こいつぶっ飛んでるなぁ」と思う人が数人いました。
そこで、自分自身がどんな性格・ポジショニングなのかを自己分析してみました(決して、狙ってそうなったわけではありません。友人に言われて振り返ってみると、そうかもなぁという話です)。
今回の主軸としてお伝えしたいのは、「人は昔からの習慣が続いており、結果的に昔からクラスの中で取っていたポジショニングに落ち着く。つまり、ポジショニングを変えたければ、習慣、さらには習慣の前の考え方を変えないといけない」ということです。
個性的かつ仲間はずれではないギリライン
自分は、イメージ的に「部活で一番ぶっ飛んでるやつ」ではなく、「部活で2~3番目ぐらいに変なやつ・一番ぶっ飛んでるやつとつるんではいるけど、楽しいやつ」みたいなポジションにいたのではないでしょうか。
ぶっ飛びすぎていると嫌われたり敵を作ったりしてしまうので、ほんの少しだけ控えめぐらいのほうが共感も得られるポジションになるのかもしれないですね。私は一番ぶっ飛んでいる人たちのことが大好きでしたが(笑)
ぶっ飛ぶのはだめ、個性的でいる
言葉の定義にもよりますが……「ぶっ飛びすぎている」と嫌われてしまうというのは変わりません。一部の人に引かれてしまうということですね。
一方で、「個性的」という言葉であれば、ポジティブな要素が含まれてきますね。違いとしては、「人に迷惑をかけているか」「モラル的にどうなのか」というところでしょうか。
ちなみに私は、たくさん人に迷惑をかけてきて、モラル的にも全くだめだったなと思っていますが、「自ら率先して人に迷惑をかける」ということはしてこなかったと思います。高校生のお茶目な頃は除いて(笑)
例えば、個性的な営業スタイルで例を挙げれば、こんなことが言えるのではないでしょうか。
1:お客様に絶対に覚えてもらうには?
最初に会ってから1週間以内に1回、次は1カ月以内に1回、必ず何かしらの口実をつけて会うようにすること。
2:「おすすめの本教えてくださいよ」
そう言って、言われたおすすめの本を実際に買う人は、おそらく5%程度。本当に買って、さらに読書感想文を500文字くらいで書いて送ってあげる人はおそらく1万人に1人くらいなので、個性的な戦略を実行する。
この2つであれば、迷惑はかけていないけど、個性的で他の人がやっていない特別なことになると思います。相手も喜びますよね!
自分の考え方は若いときからの刷り込みで成り立っている
最初にも書きましたが、別に狙ってそのポジションを選んでいるわけではありません。ただ、「人とは違うことをやりたい」という欲求は小さな頃からあったような気がします。
なので、例えば最近で言えば、「エストニアの電子住民」になったのですが、これも日経新聞の小さな記事を読んで、「おもしろそう!! 電子住民になろう!!」と言ってすぐなりました。
でもこれも、「普段見ないこと、人と違うことがおもしろそうと感じる」という昔からの習慣や考え方の結果です。別に突拍子もない発想をしたわけでもなく、人と違う決断をしよう! と思ってしたわけでもありません。「考えてしたこと」という偉そうなものではなく、「昔からの習慣が自分にやらせたこと」という感覚です。
常に学級委員長や生徒会長、部活のキャプテンを務めてきた人は、自然と組織の中でもリーダーシップを発揮するようになり、スポーツなどで結果にこだわってきた人は、自然と営業成績も伸びる……。それと同じように、人と違うことを考えてたら結果的に起業していた。
私の起業イメージはこういう感じです。
みなさんの「良い習慣」は何かを考え、それを最大限活かしながら、起業や仕事に当たってみるといいのではないでしょうか。
執筆者プロフィール: 小茂鳥 雅史(こもとり まさふみ)
株式会社スパルタ英会話 代表取締役
慶應義塾大学院卒業後、外資系証券会社モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。退職後、NPO法人JAVO(ボランティア証明書発行機関)を発足。2年後、《語学で「夢はかなう」の実現》を理念とし、3カ月短期集中型の英会話教室を創業。わずか3年で4本のテレビ出演、年商を3億円企業へ。会社規模を拡大させ、世界をひとつのビックファミリーにという想いのもと、語学、IT、金融、人材などの6つの会社を束ねる株式会社We&を設立し、代表取締役に就任。
■株式会社スパルタ英会話