起業が難しそうだったとしても、海外への投資は簡単にチャレンジできるのではないでしょうか? 実は、数万円から始めることができます。これも起業の始まりと同じで、「面白そう! やってみたい!」と思った瞬間に動けるかが大切です。

投資を始めたきっかけ

私が最初に投資を始めたのは、高校3年生のときでした。当時、週刊誌で投資の漫画が連載されており、それを見て「面白そう! やってみたい!」と、母親にお願いして口座を開設してもらいました(未成年は親の許可が必要)。

全くわからないなりにも本を読んだり、チャートを研究したりして、結果的には……ボロボロに負けました(笑)

高3で20万円の投資を開始したので、10万円ぐらい失ったかと思います。でも、とても良い経験で勉強になりましたし、10万円以上の学習価値はあったと思います。結果的にはその経験も影響したのか、大学卒業後はモルガン・スタンレーという証券会社に入社しました。

海外の口座開設は意外と簡単!?

ジム・ロジャーズという有名な投資家をご存知でしょうか? 彼は世界一周をしながら、各地で証券口座を開き、発展途上国に投資を行って大成功した投資家です。

私もそれを見習って海外で投資をしたいと思い立ちました。今のところ海外口座を開いているのは、マレーシアとスリランカとエストニアですが、どれもとても簡単に開けます。

マレーシアやスリランカは、日本の住所を確認できる書類が必要です。例えば、住民票や光熱費の領収書などです。これを英訳して、英訳してくれた会社の社印などを押してもらえれば大丈夫でした。それ以外にはパスポートや英語の申込書が必要ですが、日本で銀行口座を作るときの2倍ぐらいの大変さだと思えば、そんなに難しくないですよね?

エストニアはもっと簡単です。さすがIT大国なので、ネットから3分で申し込みができるサービスもありました。お金を入れるのもクレジットカードでオッケーなので非常に簡単です。投資成果は企業秘密ですが、みなさんもトライしてみたらどうでしょうか(笑)

ポートフォリオを持つという考え

少しだけ投資のお話になりますが、一般的にみなさんはお金を「銀行に預ける」ということをしていると思います。

これは言い方を変えると、「日本円という通貨に投資し、日本の銀行の普通預金の利子をもらうという投資をしている」となります。さらに言い方を変えると、「日本円という通貨のリスクを取り、日本の銀行の経営リスクに晒されている」となります。

自分の大事な資産を、日本円だけで持つのではなく、海外の通貨や海外の資産で持つことは、リスクの分散になります。資産運用はどれだけ勉強しても勉強し足りない分野ですので、起業と同じくチャレンジしながら学ぶことが多いのではないでしょうか。

全くの余談ですが、4月の日経新聞にも「エストニア 起業の花咲く ~国土破れてもデータあり~」という題名で政府のIT化と起業の土壌が整っているという記事が載っていました。世界はどんどんと進んでいますね。

せっかくなので、日本から世界に羽ばたけるよう、海外で投資したり、世界を目指すベンチャー企業を作ってみたりするのはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール: 小茂鳥 雅史(こもとり まさふみ)

株式会社スパルタ英会話 代表取締役

慶應義塾大学院卒業後、外資系証券会社モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。退職後、NPO法人JAVO(ボランティア証明書発行機関)を発足。2年後、《語学で「夢はかなう」の実現》を理念とし、3カ月短期集中型の英会話教室を創業。わずか3年で4本のテレビ出演、年商を3億円企業へ。会社規模を拡大させ、世界をひとつのビックファミリーにという想いのもと、語学、IT、金融、人材などの6つの会社を束ねる株式会社We&を設立し、代表取締役に就任。

■株式会社スパルタ英会話