カップヌードルでエコライフしましょ
近頃、ガソリンが高い。猛烈に高い。横浜市郊外の拙宅近辺ではハイオクがリッター当たり165円ほど、筆者の愛車を満タン給油 & ワックス洗車すると約1万円かかる始末。原油価格急騰の原因は、短期的には投機筋のマネー流入にあるが、中国やインドなど発展途上国における需要拡大が背景にあるともいわれている。いずれ枯渇する可能性が高い資源なだけに、中長期的に見て価格上昇傾向にあるとは理解していたが、こうも急に値上がりすると恐怖すら覚える。
恐怖といえば、コンビニエンスストアのポリ袋。黙っていれば、少額の商品でもご丁寧にポリ袋へ入れてくれる。これは資源のムダであり、中長期的には原油価格にも影響しかねない恐怖の種だ。そういえば、かつて某コンビニエンスストアが使用していた、アザラシとともに「エコライフしましょ」というメッセージが書かれたポリ袋は怖かった。エコエコアザラシ、エコエコザメラク……。
壮大な前フリが済んだところで、今回のお題「マイヌードルカップ」について。使い捨てが当たり前だったカップ麺のカップを再利用するという、まさにエコライフerの鑑ともいうべき製品だ。スーパー店頭に並ぶお試しパックの存在は以前から知っていたが、募る食欲のなせる業かはたまたアザラシの呪いか、ふと気付けば買い物カゴの中に! というわけで、食欲を満たしつつマイヌードルカップのなんたるかをお伝えする次第。
実は日本全国で手に入ります
筆者が購入した商品は、専用カップ(マイヌードルカップ)と詰め替え用のリフィル×1食分がセットになったお試し版。レシートを紛失してしまったので正確な価格はわからないが、確か280円前後だったと記憶している。店頭での販売は東日本限定だが、日清食品直営のオンラインストア「日清e-めんShop」では2食入りのスターターパックが消費税込み598円也で販売されているので、関西や九州に住んでいても入手はできる。
味のバリエーションだが、現在のところしょうゆ味とシーフード味の2タイプのみ。価格はオープンで、日清e-めんShopでの価格はどちらも1食あたり122円と、ノーマルカップヌードルの155円より低く設定されている。このプライシングには、容器の製造コストが減ったこともあるだろうが、リフィルの容積がノーマルカップヌードルの約半分で物流コストを低く抑えられることが大きく作用しているはず。もっとも、カップヌードルはスーパーマーケットの客寄せ用に大胆な値付けが行われるため、リフィルのほうが安いとは必ずしもいえないようだ。
マイヌードルカップは、透明な外カップと白い内カップ、そしてフタの3点構造となっている。外カップと内カップにはそれぞれ凹凸があり、らせん状のレールに従い回転させることで着脱できる仕組み。付属の説明書によれば、フタと内カップはポリプロピレン製で、フタの耐熱温度は120度(外カップはAS樹脂製で90度)と食洗機の高温にも耐えられそうだが、ハッキリ「お止めください」と書いてあったので念のため。
肝心の食べ方だが、リフィルのフィルムを完全に剥がし、そこへ逆さにしたマイヌードルカップをあてがう。そしておもむろに反転、えいやっと黒い部分を押して中身をカップに落とし込む。あとは熱湯を注ぎフタを閉め、作法どおり3分待てばできあがり。ちなみに味はというと……やはり、ノーマルカップヌードルそのままだった。
シートを自作してみました
この商品の面白さは、中身をつど補充して容器は使い回しというエコ的発想もさりながら、そのカスタマイズ性にある。外カップと内カップの間のシートを自前のものと差し替えれば、オリジナルのマイヌードルカップができてしまうのだ。
シートのデザインには、カップヌードルリフィルのWebサイトからアクセスできる「マイ・ヌードルカップ・デザイナー」を利用する。あらかじめ用意された6種類の台紙のなかから1つを選択し、任意のJPEG写真を貼り込むだけで、"俺色"に染め上げたカップヌードルが完成するという寸法だ。ツールはFlashで開発されているため、WindowsはもちろんMacでも利用できる。
ツールの使い方はかんたんそのもの、貼り込んだ写真の位置調整や色調整もマウスで処理できる。作品は保存できない、アップロード可能な写真はJPEGのみ / ファイルサイズは3MBまでという制限はあるものの、気楽に取り組めるぶん気にならない。
実際の出来上がりだが、紙に印刷されたシートが微妙に短かくハッキリとつなぎ目がわかってしまうことを除けば、上々といえる。筆者は台紙に「そば猪口」、写真に3,072×2,304ピクセル / 2.5MBのJPEGを利用したが、特にトラブルはなし。子供でもかんたんにできそうなので、次は4歳の娘といっしょにオリジナルシートを作ってみようかしらん。
今回は、グラフはお休みです