ワンピース1枚で子育てしているミニマリスト、Nozomiさん。家族4人で都内に暮らしているが、その自宅には一般的な家庭にごく当たり前にある家具や生活用品が、ない。「不便なのでは?」という心配はご無用。理由を知るとなるほど納得なのだ。
書籍『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』(集英社クリエイティブ)より、その実態を紹介する。
(以下、著者による本書からの要約)
■ものが増えると家事も増える
ものが多ければ多いほど、片付けたり、探したりというストレスが増えます。ものが増えると家事も増えて時間も取られるので、少なければ少ない方が暮らしはラクになるというのがわたしの考えです。 一般的なご家庭には普通にあるもので、わが家にはないものの一部をご紹介します。
わが家にないもの 人数分以上の傘
傘は1人1本と決めて家族の人数分以上は持っていません。以前はビニール傘を3本も4本も常備していました。出先で雨に降られて慌ててコンビニで買う、ということをくり返していたのです。
これを防ぐために大人は晴雨兼用の折りたたみ傘を持つようにしました。軽量のものを選び、毎日持ち歩くようにしたら、雨に降られても買う必要がなくなりました。子どもには幼児用のジャンプ傘を1本ずつ用意しています。
わが家にないもの キッチンマット
水しぶきや油はねを受け止めてくれるマットは便利な存在ですが、こまめに洗わないと汚れがたまっていくばかり。大きなマットを「洗わなきゃ」と思い続けるのも負担です。わが家ではキッチンマットを敷かず、調理や洗い物のときに汚れてしまったら、その都度床をキッチン用掃除シートで拭いています。マットを敷いて汚れを放置するよりも、掃除しやすい状態にしておくほうが気持ちがいいと思います。
わが家にないもの バスタオル
わが家にはバスタオルがありません。あるのはフェイスタオルのみ。バスタオルほど大きくなくても、フェイスタオルで十分体を拭くことができるからです。無駄に大きくないので、早く乾く点でも時短につながります。
タオルの枚数も、全部で6枚(フェイスタオル4枚、ヘアドライタオル2枚)。毎日の洗濯・乾燥でリセットできるので、家族の人数分があれば十分です。
わが家にないもの 来客用の布団
ここ数年、わが家に人が泊まりにきたことはありません。もし今後必要になったら布団のレンタルサービスを利用しようと思っています。滅多に泊まりにくる人がいないのに布団があっても、保管するスペースや管理する手間(定期的に天日干しするなど手入れしないとカビなどが心配)がかかるだけ。レンタルは割高ではありますが、所有することで生じる保管場所や管理の労力を考えたら、わたしはレンタル派です。
わが家にないもの 洗濯バサミ
洗濯は、家族全員分を1日1回と決めています。家庭によっては通常コースで洗うものとおしゃれ着洗いするものを分けたり、干して乾かすものと乾燥機にかけるものとを分けたりすると思いますが、わが家では「1日1回の洗濯・乾燥」にすべての衣類を集約させています。わたしのワンピースも夫のワイシャツも、衣類はすべてホームクリーニングができてアイロン不要な生地のものを選んでいます。
「洗濯物を干す」という家事と一緒に、物干しざおや小物干し、洗濯バサミが不要になります。
マンガ/すみたにちしゃ
※本記事は書籍『ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす』をベースに構成しています。漫画は書籍未収録です。
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