2024年卒の就活準備はまだ始まったばかり。「インターンシップに参加して、自己分析、仕事研究……いろいろがんばるぞ!」と、さまざまな取り組みを始めている就活生の皆さんに、ぜひ知っておいてほしい就活の注意点があります。
それは、毎年、企業の選考が本格化する頃に決まって聞こえてくる「就活生の反省の言葉」にヒントがあります。就活の反省ポイントはさまざまですが、今回は特に注意してほしい3つのポイントについて解説します。
自分の強みやアピールポイントが明確になるまで自己分析に取り組もう
反省点として一番よく聞こえてくるのが、「自己分析が甘かった」という言葉です。
自分の魅力や強みがきちんと整理できていないと、なぜその業界に入りたいのか、自分の個性や強みを活かして将来どのように活躍したいのかなどについて説得力のあるアピールができません。
その結果、エントリーシートは通過せず、面接でもアピールできない⋯⋯ということになり、「ああ、もっとしっかり自己分析をしておくべきだった!」と後悔することになるのです。
2023年卒を対象としたアンケート調査でも「もっと自己分析をしておけばよかった」が第1位に入るほど、自己分析不足を悔やむ人がたくさんいます。
先入観を持たずに幅広く業界&企業研究を進めよう
次によく聞かれるのが、「もっと視野を広げていろんな業界や企業を見ておくべきだった」という言葉です。
志望業界や企業は明確になっていたものの、いざ就活本番に突入すると選考でなかなかいい結果が出ず、周りの友だちには内定が出始めているのに自分は内定がもらえず、気が付いたら選考が残っている企業がほとんどないという状態、俗に言う「持ち駒がない」状態になっている。
そうなって初めて、「もっといろいろな企業にエントリーしておくべきだった」と、志望企業の候補を絞りすぎていたことに気付くことになります。
マイナビの調査では11位とベスト10外になっていますが、おそらくこの調査が就活本番前の2月に実施されたものだからではないでしょうか。企業の選考が本格化する6月以降に同じ調査をすると、きっともっと上位に入ってくるでしょう。
企業の選考がスタートした後にエントリー不足に気付いても手遅れになる危険性がありますので、就活準備では業界も企業も意識的に幅広く研究しておくことをおすすめします。
筆記試験対策は少しでも余裕があるうちに取り組もう
最後が筆記試験について。「ちゃんと筆記試験対策をしておけば良かった」という後悔です。
前述の調査では第6位に入っており、これも毎年多くの就活生が反省点としてあげています。人気企業になればなるほど、筆記試験の合格レベルは高くなります。苦労して完成させたエントリーシートが通過したのに、次の段階、つまり筆記試験で不合格になってしまえば、それまでの苦労も水の泡。その後の面接には進むことができません。
筆記試験対策はついつい後回しにしがちですが、できれば年内に、遅くとも企業へのエントリーが開始される前にしっかり取り組んでおくべきです。
筆記試験対策については就職サイトのコンテンツや市販の問題集なども活用できますが、学内でもさまざまな講座が準備されていることと思います。期末テストの勉強や研究活動とスケジュールがかぶらないように、少しでも余裕がある時期に取り組むのをおすすめします。
今回は就活生の反省の言葉をもとに、失敗しない就活のポイントについて解説しました。就活本番を迎えたときに、こういった後悔をすることがないように、先輩たちの経験をふまえて就活準備に取り組んでください。