学業、研究活動、クラブ活動など、何かと忙しい学生生活の時間をやりくりして参加するインターンシップ。今後の就活のためにも何を学ぶのか、何を確認すべきか、目的意識を明確して参加しましょう。

もしその企業の本選考を受けることになれば、インターンシップ体験が強力なアピール材料になる可能性もあります。

  • インターンシップで確認すべきポイントは?

インターンシップの経験を整理する際は、次の3つの視点を意識しましょう。(1)企業や業界について、(2)仕事内容について、(3)自分について、の3つです。 順に説明していきましょう。

企業や業界について

売上高や従業員数など基本的な企業情報は事前に確認済みだと思いますが、あらためて確認しておきたいのがビジネスモデルです。

その企業が「誰に、何を、どのように?」提供(販売)しているのかを整理しておきましょう。その上で、その企業が何を目指しているのか、社会にどんな価値を提供しているのかを確認します。

大切なのは自分がそのビジネスモデルに魅力を感じるかどうか。共感できる部分が多いなら、その企業で働くモチベーションにもつながります。

業界については、業界の特徴のほかに、業界で取り組んでいる共通課題を確認しましょう。環境対策とかビジネスモデルの改善とか、その業界に属する企業が共通して直面している課題や問題点があるはずです。

また、その業界の将来的な成長可能性や市場のポテンシャルも確かめましょう。そして、インターンシップに参加した企業の業界内のポジショニングも確認します。

  • 企業や業界についてのチェックポイント 著者作成

仕事内容について

就業体験で感じた仕事のやりがい、難しさ、求められるスキルや資質を整理します。「就業体験できないプログラム」の場合は、社員に直接質問をして確認しましょう。

さらに、職場の雰囲気なども重要なチェックポイントです。リアルな就業体験ができなくても、社員同士の会話のやり取りを見ていると、上司部下の関係性や社風などが感じ取れるはずです。

そして、自分がその職場になじめそうか、もし自分がその企業に入社したら自分にとって働きやすい環境かどうかを確認しておきましょう。

  • 仕事内容についてのチェックポイント 著者作成

自分について

その業界や企業は自分がインターンシップ参加前にイメージしていた通りだったのか、期待外れだったり、ギャップを感じたりしなかったか、自分がやりがいを感じる仕事なのかを整理します。

そして、その企業における「仕事で求められるスキルや資質」が自分に備わっているのか、あるいは「企業の求めに自分が応えることができそうか」自問自答しましょう。専門知識やスキルなど、もし不足していると感じる部分があれば、今後の学生生活のなかでどのように改善し克服していくのかを考えてみてください。

  • 自分についてのチェックポイント 著者作成

以上3つの視点でインターンシップ体験を整理して、その後の就職活動に生かすのです。

自分の体験を客観視して体験を通して学んだこと、気づいたことを整理しておけば、本選考での強力なアピール材料にできる可能性もあります。実際に仕事体験したことで志望動機に説得力が加わるはずですから。