いよいよ就活本番に突入です。まずは、企業へのエントリーからスタートして、説明会参加、エントリーシートの提出……と、やるべきことは盛りだくさん。そして、予想外に早くスタートするのが面接です。
マイナビの昨年の調査では、3月前半でなんと50.9%の学生が一次面接を受けていました。※マイナビ2023年卒学生就職モニター調査/3月より
そこで今回は、就活における最大の難関ともいうべき面接を成功させるために、覚えておいてほしい3つの注意点を解説します。
ネガティブ評価につながる"悪いクセ"に注意する
面接では、言葉で"伝える"言語情報と、表情や態度などを通して気づかないうちに"伝わってしまう"非言語情報があります。自己PRや志望動機は、事前にしっかり準備すれば自分の言葉で間違いなく伝えることが可能ですが、表情や態度、マナーなど、無意識のうちに相手に伝わってしまう情報には要注意。
まして、人間には誰でも癖があるもの。緊張のあまり面接中に視線があちこち泳いでしまったり、貧乏ゆすりしてしまったりすると、相手にネガティブな印象を与えてしまう可能性が大きいです。
そんなことにならないように、キャリアセンターの職員の方や友だちに模擬面接の面接官役になってもらい、面接の様子をスマートフォンで撮影してみましょう。
録画した動画で面接中の自分の姿をチェックして、表情、視線、ジェスチャー、仕草、声のトーン、話すスピードなどを確認します。自分では気づかなかった変な癖がないかどうかも要チェックです。
"棒読み・早口・一方的・長すぎ"は厳禁
面接本番を前に、エントリーシートの内容や定番質問の回答を丸暗記する人がいます。緊張して言うべきことを忘れてしまわないように、少しでもスムーズに答えられるように……という気持ちは理解できますが、丸暗記が逆効果になることがあります。
というのも、話すべき内容を丸暗記していると、面接官の質問に答える際に、自分では気づかないうちに棒読みになり、そして早口になり、一方的に長々と話してしまう危険性があります。
また、緊張のあまり度忘れして言葉が出てこなくなったり、答えを準備していなかった想定外の質問をされて慌ててしまったりすることにもなりかねません。
おすすめは、エントリーシートの内容や定番質問の回答を丸暗記するのではなく、伝えたいポイントとキーワードを頭に入れておくこと。面接は学生の一方的なプレゼンの場ではありません。面接官と言葉のキャッチボールをするイメージで臨みましょう。
逆質問と最後の一押しで本気度をぶつける
就職活動での面接時間は、20~30分が標準だと言われますが、面接を受けている本人にはとても長く感じられるもの。なんとかそつなく答えて、もうすぐ終了……と思っても最後まで油断は禁物。なぜなら、面接の終わりに、最大のアピールチャンスがやってくるからです。
それが、いわゆる逆質問。面接官が「最後に何か質問はありますか?」と問いかけます。この質問が来たら、面接が終了に近いサインですが、自分をアピールする最大のチャンス。
面接官は逆質問で志望度の高さを確認します。好印象を残せるように、あらかじめいくつか質問を準備しておきましょう。くれぐれも、「特にありません」と返答したり、調べればわかる内容を質問したりすることは避けましょう。
また、「最後に何か言いたいことがありますか?」と振られたら、企業に対する思いのたけをぶつけましょう。緊張でうまく話せなかったこと、的確に答えられなかったことを頭の中で整理し、気持ちを落ち着けて、入社に対する思いや仕事に対する熱意を伝えるのです。
最後までねばって思いをありったけぶつけ、悔いなく面接を終えてください。
今回は、3月からいきなり本格化する面接を、うまく乗り切るための注意点を紹介しました。どの企業も面接は3回程度実施するのが一般的だと思います。たとえ一度目がうまくいかなくても、反省点を洗い出して次につなげましょう。