体を動かすことと食べることが大好きな料理人・キムケンさんが、市販されている普通の食材を使った、味も見た目も抜群なレシピを紹介する漫画連載「アラサーからのダイエット飯」。今回は冬の風物詩の余り物を上手に活用した逸品です。
おでんだしに浸すだけ
日本の冬に欠かせない「おでん」は低カロリーの食材が多いため、ダイエットに適した料理と言えるでしょう。ただ皆さん、おでんを楽しんだ後の「残り汁」はどうされていますか?
おでんの食材からだしが染み出た汁は、そのまま捨てるにはもったいなさすぎますよね。だからといってそのまま飲み干すのも、塩分が多く含まれているため体にはよくありません。
今回はそんな「宝の山」を最後まで使い切る「味しみ豆腐丼」を紹介します。残っただし汁に絹ごし豆腐を漬けておくと、ふわふわな食感のまましっかりと味が染み込むので、ごはんにピッタリなおかずになります。さらにその汁でご飯を炊けば、香り豊かなだし飯ができあがります! 豆腐なのでもちろん低カロリーです。
東京都・日本橋に本店を構えるあるおでんの名店にも同様のメニューがあるみたいですが……たっぷりの薬味を使ったり、おでんだし以外でも作れたりする点は木村流オリジナルです。ただ、こちらのお店のメニューもおいしいのでご興味ある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
この味しみ豆腐丼、簡単で本当においしいのでぜひお試しください。さらさらと胃に負担をかけることなく食べられる「優しい味」なので、飲みすぎた忘年会や新年会の翌日にもお勧めです!!
味しみ豆腐丼
材料(2人分)
米 1合 / おでんの残り汁 200cc / 絹ごし豆腐 1/2丁 / 刻みネギ 適量 / 刻み海苔 適量
つくり方
1. おでんの残り汁に絹ごし豆腐を入れて20分煮詰めたあと、そのまま一晩冷蔵庫で寝かせる。
2.おでんの残り汁200cc分で米を炊く。
3.2が炊き上がったら、レンジで豆腐を温めてネギ、海苔と一緒に乗せて完成。お好みで白ゴマや七味などを振りかけてもおいしい。
調理時のポイント
■おでん汁がない(もしくは足りない)場合は、めんつゆや白だしを薄めて代用してください。3倍濃縮のめんつゆを用いるなら、水との割合は5:1、白だしを用いるなら、水との割合は9:1です
■米を炊くのは通常の炊飯モードで大丈夫です
筆者プロフィール: キムケン
東京都内の会社に勤めている30代男性。旦那より稼ぎの良い妻の健康を守るため、日々料理を作っている。料理にまつわる四コマ漫画と、そのレシピ掲載したブログ「木村食堂」をほぼ毎日更新中。2016年10月に「うちメシ - ゆかいな我が家の漫画とレシピ」を上梓。