現在テレビ朝日系で放送中の『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)は、手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化するシン・時代劇ドラマ。幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を、本格的な殺陣や流麗な剣舞も取り入れながら美しく描いている。26日放送の第10話では、頭取・芹沢鴨(三浦涼介)を粛清した壬生浪士組は局長・近藤勇(高野洸)、副長・土方歳三(阪本奨悟)が束ねることに。同時に“新選組”という新たな隊名を拝命し……という展開が描かれる。

マイナビニュースのキャストインタビュー連載第9回には、視聴者からも「山南さんほんとお母さん」「山南ママ優しすぎる」と大人気の、“新選組の良心”山南敬助を演じる永田崇人が登場。役作りへの思いや、キャストたちとのプライベートエピソードを聞いた。

  • 永田崇人

    永田崇人 『君ゆき』キャストからのニックネームは、崇人、崇人さん 撮影:樋川智昭

演じる役の推しポイント

新選組の“お母さん”をやらせていただいております。一生懸命頑張っていても空回りしちゃうことが多いキャラクターなので、温かく見守って、愛していただけたらうれしいです。山南さんは、史実でも“新選組の良心”と表現されているほど優しい人で、誰よりも仲間思い。最後まで仲間を信じ抜く人だと思います。

「新選組幹部隊士」(高野洸・阪本奨悟・永田崇人・三浦涼介)の強み・魅力

けれんみや、年齢は絶対負けてないですね。平均年齢は一番高いはずです!(笑)そして色気。(阪本)奨悟(土方歳三役)も、(高野)洸(近藤勇役)も、三浦(涼介/芹沢鴨役)くんも、本当に色気があって、こういう仕草をすると大人っぽく見えるんだなと、勉強させてもらっています。

永田崇人

『君ゆき』の「●●隊長」宣言

プロ野球隊長です! 福岡ソフトバンクホークスの大ファンで、暇さえあればずっと試合を見ています。毎日、「今何時ですか? もう試合、始まります!?」と常に気にしているほど、僕にとって生きがいです。『君ゆき』キャストの中では、(羽谷)勝太(南無之介役)がなんとなく知っているぐらいで、あまりプロ野球にくわしい人はいないのですが、勝った日はつい「よっしゃ勝った!」って一人でつぶやいてますね。あとは、ツッコミ隊長のもっくん(杢代和人/松永新之丞役)が、僕のことをボケもツッコミもできると褒めてくれていたと聞いたので、隊長ではないですが、“ユーティリティープレイヤー”と名乗りたいです。野球にたとえると、ボケはピッチャー、ツッコミはキャッチャーなので、僕は『君ゆき』のショートというところでしょうか。

『君ゆき』キャストの面白エピソード

皆といるときは、ずっと笑っています。勝太を見ているだけで笑顔になるんです。もう、大好きで。暇さえあれば、“ウザ絡み”しにいくのですが、いい意味で不器用なかわいさがあって、人懐っこくて、ムードメーカーで、ボケに見えてツッコミも得意。僕が勝太にしか聞こえない声でボケて、勝太がこっそりツッコんでくれるというお決まりのやり取りを楽しんでいます。芝居も素晴らしくて、役者としても尊敬しています。勝太ともっくんは、結構、僕をいじってくるんです。年の差を感じない絡まれ方が、うれしいですね。

奨悟と洸とは3人でミスチルしばりカラオケをしました。ずっと歌い続けて、最後は「終わりなき旅」で締めて。でも、奨悟があまりにも楽しくなっちゃったみたいで「30分だけ延長して良い?」と聞いてきたので「いいよ、やろうよ」とまた30分歌ったのですが、「まだ、いい!?」とせがまれてさらに30分延長することに。あのときの奨悟は、めちゃくちゃ楽しそうでした(笑)。

勝太とおっくん(奥智哉/深草丘十郎役)と、(上野)凱(庄内玄悟)と遊園地に行ったのですが、ジェットコースターが嫌いなおっくんに、手のひらを上にして膝の上に置いて乗ると怖くないんだよと嘘を教えたんです。本当は、手に力が入らないのでこれが一番怖い乗り方。でも、最初はずっと目を閉じたまま乗っていたおっくんも、無事に克服できたみたいで、途中からはすごく楽しそうに何回も乗っていました。

  • 永田崇人

    「カメラに向かってファンサービスポーズ」をリクエスト

『君ゆき』に活きている経験

昔は一番苦手な分野だったのですが、ここ何年かで、“シュールな笑い”をだんだんつかめてきて、『君ゆき』でも発揮できている気がします。山南さんというキャラクターを愛してもらうためにも、シーンが華やかになる笑いを作る役割を頑張っているつもりです。

■永田崇人
1993年8月27日生まれ。福岡県出身。『ONE PIECE LIVE ATTRACTION “Welcome to TONGARI Mystery Tour ”』で俳優としてデビュー。その後、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズに孤爪研磨役で出演したほか、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)や、ドラマ『ガンニバル』(ディズニープラス スター)などに出演し、話題を集めた。
■『君とゆきて咲く~新選組青春録~』第10話あらすじ
頭取・芹沢鴨(三浦涼介)を粛清した壬生浪士組は局長・近藤勇(高野洸)、副長・土方歳三(阪本奨悟)が束ねることとなり、同時に会津藩主・松平容保(味方良介)から“新選組”という新たな隊名を拝命する。しかし、芹沢の最期に大きなショックを受けた深草丘十郎(奥智哉)は、剣を握ると手が震えて力が入らなくなってしまう。“自然体”の境地を意識すればするほど、亡き父・七也(戸次重幸)が死の間際、自分を止めるべく言い遺した、「丘十郎……そちらに行ってはいけない……」という言葉が頭によみがえるようになったのだ。苦悩する丘十郎を、鎌切大作(前田拳太郎)は複雑な思いで見つめる。