現在テレビ朝日系で放送中の『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~※一部地域除く)は、手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化するシン・時代劇ドラマ。幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を、本格的な殺陣や流麗な剣舞も取り入れながら美しく描いている。29日放送の第6話では、会津藩謁見の場で鎌切大作(前田拳太郎)と組んで披露する剣舞の技が思うように決まらず、深草丘十郎(奥智哉)が苦悩するという展開に。

マイナビニュースのキャストインタビュー連載第5回には、原田左之助役の柊太朗が登場。新選組の創設メンバーの一人で、槍の名手として知られる左之助を、柊太朗はどう演じているのか。

  • 柊太朗

    柊太朗 『君ゆき』メンバーからのニックネームは、柊太朗、たろくん、たろちゃん、とた 撮影:樋川智昭

演じる役の推しポイント

原田左之助はいろんな方が演じてきた人物。陽気で、快活で、豪快で、そんな、皆の求める左之助を僕も演じられたらと思っています。ずっと槍の練習をしているので、戦うときが来たらぜひ槍を使った殺陣に注目してほしいです。左之助は、日常のシーンで一年生隊士たちとよく話しているのですが、ほかの幹部が結構クールなので、相談しやすいキャラクターになっているはず。兄貴分としての魅力も出せたらなと。

「新選組中堅隊士 藤組」(柊太朗・庄司浩平・藤岡真威人)の強み・魅力

年齢が近くて男子学生っぽいところ。いじったりいじられたり、ボケたりツッコんだり、学校の仲良し三人組のように和気あいあいとしています。演じる役どころとしては一人ひとりキャラクターが立っているので、お芝居をしていると「こう来るんだ」と感じることが多くて、面白いです。SNSでは、仲の良さが出たワチャワチャ感のある写真を公開できればと思って、三人でジャンプしているところを撮ってもらったり、柵を使って漫画の扉絵のような構図で撮ってもらったり、こだわって撮影しています。

柊太朗

『君ゆき』の「●●隊長」宣言

“槍隊長”ですかね。京都に来る前から殺陣の練習をしていたのですが、皆は刀なので、「柊太朗はこっち」と端っこに呼ばれて、一人で槍を教わってきました。所作指導の先生から練習方法を聞いたり、棒術を習っていた(藤岡)真威人に回し方のコツを聞いたり、いろんな人から学んで、うまく扱えるように頑張っています。刀を使える俳優さんはたくさんいますが、槍を使えるニッチな人はあまりいないはず。「槍といえばこの人」と名前を挙げてもらえるぐらい上達して、自分の財産にするのが目標です。

『君ゆき』キャストのかっこいいエピソード

三浦(涼介)さんと最初にごあいさつさせていただいたときは、柔らかい空気を持った礼儀正しい方だなという印象だったのですが、芹沢鴨として出てきた瞬間、その迫力に「うわ、かっこいい……」と圧倒されました。隊士の中でも厚みや威圧感があって、綺麗なお顔立ちがゆえの“怖さ”がすごいなと。キラキラした若手キャストが多い中で、大人の色気を見せつけられましたね。

  • 柊太朗

    「カメラに向かってファンサービスポーズ」をリクエスト

『君ゆき』に活きている経験

剣舞では刀を持って踊りましたが、『テニミュ』(ミュージカル『テニスの王子様』)でもラケットを持ってダンスをすることが多かったので、体の使い方が似ているなと思いました。制作発表でも剣舞を披露しましたが、緊張せずにリラックスした状態で臨めたのは、『テニミュ』でお客さんの前で踊る経験を積んで、「たくさん練習したことは体に染み付いているから、あまり失敗することがない」と自分を信じられたから。剣舞で発見した新しい見せ方をラケットに活かせてもいるので、『君ゆき』のおかげで『テニミュ』の稽古もさらに楽しくなっています。

(C)テレビ朝日

■柊太朗
2000年10月27日生まれ、北海道出身。2021年、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学vs不動峰(石田鉄役)で舞台デビュー、2022年、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のイヌブラザー/犬塚翼役でドラマデビューを果たす。恋愛番組『花束とオオカミちゃんには騙されない』、ドラマ『極限夫婦』などに出演。

■『君とゆきて咲く~新選組青春録~』第6話あらすじ
会津藩謁見の場で鎌切大作(前田拳太郎)と組んで披露する剣舞の技が思うように決まらず、苦悩する深草丘十郎(奥智哉)。沖田総司(藤岡真威人)に指南を受けて練習するも、沖田のいう“自然体”の境地には到達できそうにない。そんな中、頭取・芹沢鴨(三浦涼介)が発した思いがけないひと言をきっかけに、丘十郎はその境地にたどり着くヒントを得る。胸によみがえってきたのは、大作と出会った日のことで……!? その頃、壬生浪士組が会津藩に謁見するという情報を得た庄内玄悟(上野凱)ら長州藩士たちは、会津藩邸の襲撃計画を企てていた。そして、いよいよ謁見の日がやって来る。