手塚治虫氏の隠れた名作『新選組』を初映像化するテレビ朝日系“シン・時代劇ドラマ”『君とゆきて咲く~新選組青春録~』(毎週水曜24:15~、7日は24:55~※一部地域を除く)。幕末という混沌の時代を閃光のごとく駆け抜け、はかなく散っていった新選組隊士たちの青春を、流麗な“剣舞”も織り交ぜ、2クール連続放送で描いている。きょう放送の15話では、山南敬助(永田崇人)の激昂を発端に、かつてないほど隊士たちを大きく揺るがす事件が起きる。
今回は“夢のために鬼になる”土方歳三役の阪本奨悟、“隊士たちの先生役”山南敬助役の永田崇人、“大きな夢を抱くリーダー”近藤勇役の高野洸の3人が、これまでに印象に残っているシーンや、15話の見どころ、同志である互いに感謝していることを語った。
阪本奨悟、忘れられないシーンは永田崇人の太鼓!?
――写真撮影の空気感からも仲の良さが伝わってきましたが、皆さんがお会いするのは、久しぶりなんですよね。
永田:久しぶりに会えてうれしい! ね、タカアキ!
高野:やめてください(笑)
永田:高野洸、略して“タカアキ”って皆で呼んでいるんです。
――現在、第2章が放送中ですが、第1章で思い出に残ってるシーンはありますか。
阪本:いろいろなシーンがありましたが、山南さんが一生懸命、太鼓を叩いていたことを覚えています。
永田:サカショー! 絶対、覚えてないだろ(笑)。
阪本:すごく目に焼き付いていますね。一番、感動的でした。
永田:ウソつけよ!(笑)
高野:「スピーカーの音量、ちょっと下げてもらっていいですか? 太鼓が鳴らしにくいです」って指示も出していて。
永田:そんなこと言わなくていいんだって(立ち上がって爆笑)。ナガタカ、そんな言い方してた? でもめちゃくちゃ練習したのに、監督に「映らないので大丈夫ですよ」って言われて少し悲しかったのを覚えてます(笑)。僕が印象に残っているシーンは、拳ちゃん、“マエケン” (前田拳太郎)と……。
阪本:無理して略さなくていいのよ(笑)。
永田:1話だったかな。丘十郎(演・奥智哉)という名前に、“キュウ、ジュウ”が入っているから「5、6、7、8、丘十郎って言ったら絶対面白いよな」と話していたんです。そしたら、本当にアドリブでやってくれてうれしかったですね。音楽で消されていましたが、耳をすませば聞こえるかもしれないので、見返していただけると。
高野洸「2人に会えるのを楽しみに頑張れた」
――新選組は“同志”という言葉を大切にしていますが、今作を共に作ってきた同志であるお互いに感謝していることを教えてください。
阪本:この年で、って思われるかもしれませんが、僕は人見知りで。最初は現場の雰囲気に馴染めるかなと思っていたのですが、崇人が……。
永田:ナガタカね。
阪本:ごめんごめん! って、厳しい(笑)。ナガタカさんのコミュ力が非常に高くて、助かりました。
永田:同い年だから、うれしかったんです。
阪本:若い世代の子たちと早く打ち解けられたのは、崇人の……。
永田:ナガタカね。
阪本:ナガタカの……言い慣れてないのよ、今日始めた呼び方だから(笑)。ナガタカのおかげで、現場がいい空気になっていました。感謝しています!
永田:サカショーありがとう!
――永田さんはいかがですか。
永田:僕は、洸……じゃなかった、タカアキって、カリスマ性がすごいんです。15話では、台本にはなかったのですが、「ここで近藤さんの顔をどうしても見たい」という思いから、アドリブで、監督に相談させていただいたシーンがあって。タカアキ演じる近藤さんの存在感の大きさから、山南としてこんな気持ちになったんだと思います。
――では、高野さんもお願いします。
高野:タカアキです。
永田:それはないだろ! インタビューさんが「タカアキはどうですか?」って質問し始めたらおかしいだろ(笑)。
阪本:めんどくさいやりとり(笑)。
高野:僕は、そうですね……ないです。
永田:ないんかい! じゃあ終わろうか。
阪本:帰ろう帰ろう!
高野:ウソです(笑)。2人のことを、同志だと思っています。この現場でご一緒できて本当に良かったですし、この作品を1クールじゃなく2クールできたことがうれしかったです。現場が本当に楽しくて、京都に行くことはもちろん、共演者の皆、そしてこの2人に会えるのを楽しみに、頑張れました。
15話の見どころを3人がアピール
――ありがとうございます。最後に、本日放送の15話の見どころを教えてください。
永田:ちょうど昨日見たのですが、2人がすごく熱かった。サカショーの揺れる気持ちも良かったな、土方の思いが伝わってきて。
阪本:山南との重要なシーンもあるね。
永田:14話で、山南と沖田と土方が3人で一緒にご飯を食べるシーンも好きだった。
高野:15話は、土方の責任感と、周りに見せない悩みを、近藤に垣間見せる場面があって。
阪本:近藤さんには本音を言えるんだよね。
永田:そこ、すごく良かった。
阪本:土方は隊士たちに残酷なまでに厳しい規律を課していますが、どこまでが本心なのか、実は、土方を演じるうえで悩み続けていて。でも、近藤さんから、2人きりになった縁側でかけられた台詞は、土方はもちろん、僕にまで言ってくれた言葉に感じられて、すごくグッと来ました。
永田:監督が“誠”をテーマに作り上げているのを、僕たちもすごく感じていて。それぞれが誠にひた走っていて、でもその行き先が違っていた、という展開となっています。僕のメイン回というとおこがましいですが、見ていて、泣きそうになりましたね。
――ありがとうございます。15話、楽しみにしています。
1993年6月13日生まれ、兵庫県出身。2007年よりミュージカル「テニスの王子様」4代目越前リョーマ役でブレイクし、その後シンガーソングライターとして活動。2017年に福山雅治プロデュース・両A面シングル「鼻声/しょっぱい涙」でメジャーデビューを果たし、映画・アニメなどの主題歌も担当。俳優としては、2018年よりミュージカル『刀剣乱舞』に出演しており、近年の出演作に、音楽劇『まほろばかなた』(主演・高杉晋作役)、舞台『演劇調異譚「xxxHOLiC」』シリーズ(主演・四月一日君尋役)、舞台『「鬼滅の刃」其の肆 遊郭潜入』(主演・竈門炭治郎役) 、ドラマ『俺の美女化が止まらない!?』(九井恭平/恋々乃役)など。
1993年8月27日生まれ。福岡県出身。『ONE PIECE LIVE ATTRACTION “Welcome to TONGARI Mystery Tour ”』で俳優としてデビュー。その後、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズに孤爪研磨役で出演したほか、ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)や、ドラマ『ガンニバル』(ディズニープラス スター)などに出演し、話題を集めた。現在配信中のドラマ『30歳目前、人生設計狂いました』(BUMP×FOD)に出演している。
1997年7月22日生まれ、福岡県出身。2009年、NHK教育『天才てれびくんMAX』全国オーディションによりDream5を結成し、14年にはレコード大賞・紅白歌合戦に出演する。主な出演作にドラマ『美しい彼』シリーズ、『明日、私は誰かのカノジョ』、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』、舞台『タンブリング』、『キングダム』など。2024年は、ドラマ『ある日、下北沢で』、『くるり〜誰が私と恋をした?〜』、『ゴーストヤンキー』、『過保護な若旦那様の甘やかし婚』に出演。現在放送中のドラマ『顔に泥を塗る』にも出演中。