京成電鉄は12月5日にダイヤ改正を実施する。あわせて京成本線の有料特急「シティライナー」の運転取りやめも発表された。同列車は現在、京成上野~京成成田間で土休日のみ1往復の運転となっており、定期列車での最終運転は11月29日となる予定。

定期列車の運転取りやめが決まった「シティライナー」

「シティライナー」に使用されるAE100形。先頭車の色褪せが目立つ

「シティライナー」に使用されるAE100形は1990年にデビューし、2010年まで「スカイライナー」で活躍した。京成電鉄が初めてVVVFインバータ制御装置を正式採用した車両でもある。外観はクリーム色に青・赤のラインを配し、スピード感あふれる形状としつつ、将来の地下鉄乗入れも考慮して車体前面に貫通扉も設置された。鉄道車両では珍しいリトラクタブル式のヘッドライトも特徴だった。

2010年の成田空港線(成田スカイアクセス)開業にともない、「スカイライナー」は新型車両AE形に置き換えられ、AE100形は「シティライナー」に使用されることになった。当初は京成上野~京成成田・成田空港間で毎日7往復運転されたが、その後は減便が続き、2014年11月のダイヤ改正で平日の運転が取りやめに。AE100形も車両の老朽化が目立つようになり、車体前面の青・赤のラインも色褪せてしまった。