京阪電気鉄道は3月19日に京阪線(京阪本線・鴨東線、中之島線、宇治線、交野線)のダイヤ変更を実施。快速特急「洛楽」が土休日の定期運転を開始した。同列車は8000系を使用し、大阪市内の京橋駅から京都市内の七条駅までノンストップで走行する。
快速特急「洛楽」はこれまで、春・秋を中心に行楽シーズンのみ運転されていた。今回のダイヤ変更で、土休日の午前に淀屋橋発出町柳行5本(淀屋橋駅9時0分発から同駅11時0分発まで30分おき)、午後に出町柳発淀屋橋行5本(出町柳駅16時2分発から同駅18時2分発まで30分おき)を設定。淀屋橋~出町柳間の所要時間は50分(ノンストップで走行する京橋~七条間の所要時間は35分)となっている。「土休日に定期運転開始」と記した「洛楽」のヘッドマークも車体前面に掲出された。
3連休中の3月20日には、ラッピング電車「8000系きかんしゃトーマス号2015(トーマスとっきゅう)」を使用した「洛楽」が上下各1本運転された。8000系1編成(8010~8060)にラッピングを施し、2014年12月から1年以上にわたって活躍してきたが、このラッピング電車は3月21日にラストランを迎える。同時期に導入された「10000系きかんしゃトーマス号2015」「700形きかんしゃトーマス号2015」の最終運転日は3月27日とのこと。
快速特急「洛楽」にも使用される8000系は、1989年の鴨東線開業にともない新造された片側2ドアの特急車両。後に初代3000系(8000系に編入された後、2013年3月引退)を置き換え、京阪線特急の主力車両となった。1997~1998年にダブルデッカー車両が新造・増結され、2009年度から車端部のロングシート化を含むリニューアル工事を実施。2017年をめどに座席指定の特別車両「(仮称)京阪特急プレミアムカー」が導入される予定だ。