この連載では、いざというときに、英語が苦手な人でも「言える・使えるカタコト英語表現」を紹介していきます。
前回の復習。( ) three.「3つ数えます」、One more shot, just in ( ).「念のため、もう一枚」。カッコに入るのはOnとcaseですね。Squeeze in closer.「もっとくっついて」、Taller people in back.「背の高い人は後ろに」も一緒に覚えておきましょう。
今回の場面は地下鉄の券売機の前。路線図をじっと見上げたまま立ち尽くしているカップル。声をかけ、説明するときに使う表現を紹介しましょう。次の英文を見てください。
Hi. Need help? To Shibuya?
こんにちは。助けが必要ですか? 渋谷へ?
Need help? とTo Shibuya? の前には、それぞれDo youとDo you want to goが省略されています。Hi. Can I help you? と声をかけてもいいでしょう。To Shibuya? のToも省略可能。この後、何線に乗ればいいか、いくつ目の駅なのかを教えます。
Ginza Line. Six stops from here.
銀座線。ここから6つ目です。
「銀座線に乗って」はtheをつけてTake the Ginza line.と言います。この場合のstopは「停車駅」。「ここから~目です」は~ stops from here.で表現します。もちろん、運賃がいくらなのかも伝えましょう。
The fare is 180 yen. Track 1.
運賃は180円です。1番線。
The fare「運賃」は電車、バス、タクシーなどに使えます。さらに、何番線に行けばいいか。「1番線です」はTrack 1.と言います。Theをつける必要はありません。trackは「鉄道線路」の意味。
地下鉄の路線図(subway map)は複雑ですから、戸惑っている外国人観光客を見かけたら、Hi. Need help? と声をけましょう。「お・も・て・な・しの心」を忘れずに!
執筆者プロフィール: 岩村 圭南(いわむら・けいなん)
東京下町生まれ。上智大学卒業後、ミシガン大学大学院留学。修士課程修了(MA)。上智短期大学助教授を経て、コンテンツ・クリエイターとして独立。NHKラジオ第2放送で10年間にわたり「英会話レッツスピーク」「徹底トレーニング英会話」「英語5分間トレーニング」各番組の講師を担当。著書多数。
新刊『困った場面を切り抜ける 簡単カタコト英会話』(マイナビ出版/税込1,058円)には、「おもてなし、海外旅行、ビジネス」の場面ですぐに使えるさまざまな英語表現(カタカナ発音表記付き)が収録されている。
※写真は本文と関係ありません