近年、観光やビジネスで日本を訪れる外国人の数が急増しています。2020年の東京オリンピックに向け、その数はさらに増え続けるでしょう。
これからは道案内ばかりでなく、日本の文化や風習などについても英語で説明できる術を身につけておくべきだと思いませんか。この連載では、いざというときに、英語が苦手な人でも「言える・使えるカタコト英語表現」を紹介していきます。
まず前回の復習。「辛い」はhot、「(わさびが)鼻につーん」はIt goes straight to your nose.で表現します。burn「焼く、ひりひりさせる」を使って、It burns your nose.とも言えます。これも覚えておきましょう。
今回紹介するのは、外国人観光客から写真を撮ってほしいと頼まれたときに使う表現。次の英文を見てください。
On three. Are you ready?
3つ数えます。準備はいいですか?
On three.はOn(the count of)three.を略した言い方。「3つ数える」がOn three.なら、「5つ数える」はOn five.ですね。Are you ready? の後は、One, two, three. Cheese!と言ってからパチリ。うまく撮れているか不安なら……。
One more shot, just in case. もう一枚、念のため。
One more shotの前に省略されているのはLet me take「撮らせてください」。「念のために」は just in case「万が一に備えて」で表現します。
On three.とOne more shot.これならすぐに覚えられますよね。ついでに、Just in case.も。最近、自撮り棒(selfie stick)が流行っているようですが、いつどこでWould you take a photo of us?「写真を撮ってもらえますか?」と声をかけられるかわかりません。その際には、On three.を使いましょう。
執筆者プロフィール: 岩村 圭南(いわむら・けいなん)
東京下町生まれ。上智大学卒業後、ミシガン大学大学院留学。修士課程修了(MA)。上智短期大学助教授を経て、コンテンツ・クリエイターとして独立。NHKラジオ第2放送で10年間にわたり「英会話レッツスピーク」「徹底トレーニング英会話」「英語5分間トレーニング」各番組の講師を担当。著書多数。
新刊『困った場面を切り抜ける 簡単カタコト英会話』(マイナビ出版/税込1,058円)には、「おもてなし、海外旅行、ビジネス」の場面ですぐに使えるさまざまな英語表現(カタカナ発音表記付き)が収録されている。
※写真は本文と関係ありません