どうもこんにちは、カラアゲニストのまるいです。

終わりの見えない外出自粛が続いていますね。来る日も来る日もおうち時間ばかり……そんな退屈ともいえる昨今ですが、唐揚げ業界が大いに盛り上がっているのをご存知でしょうか。

テイクアウト需要が追い風となり「唐揚げブーム」が到来。4月14日に​は"日本で一番うまい唐揚げ屋さん"を決める「第12回からあげグランプリ授賞式」が開催され、35社が金賞・最高金賞を受賞しました。日本の国民食である唐揚げ業界は現在、揚げたての衣のごとく熱気を帯びているのです。

そこで今回は「外出自粛と唐揚げ」をテーマに、日本唐揚協会の会長 やすひさてっぺいさんにお話をうかがってきました!

  • 日本唐揚協会 会長やすひさてっぺいさん
    17万人超の世界最大級の協会のトップに立つカラアゲニスト
    最近ではキッチンカー相談センターなども立ち上げるなど幅広く活動されている

◆コロナ禍の"唐揚げ事情"ってどうなってるの?

「からあげグランプリ」とは、やすひさてっぺいさんが会長を務める日本唐揚協会が運営する、唐揚げ業界最大級のイベント。受賞店になれば大手企業からのコラボオファーはもちろん来客数が激増するなど、人ひとりの"唐揚げ人生"を変えてしまうほどのビックコンテンツなのです。

そこでまずは「第12回からあげグランプリ」の結果についてお話をうかがいました。

―――「第12回からあげグランプリ」の結果が発表されましたが、ご感想をお聞かせください!

やすひさてっぺいさん : 今年はやばかったですよ! 昨年までにはみられなかった"戦略戦"が特に印象的な結果となりました。

唐揚げとは結び付かなかった飲食系企業の参入から始まり、強豪店がいる唐揚げ部門を避け、新たな部門にエントリーする戦略的なお店がみられたり、「まさかそのお店がはいるの!? 」なんていう急展開まで、とにかく刺激的でした。グランプリの歴史を知っている人の中には、かなり驚いた人もいるかと思いますよ!

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――― 第12回ともなると、お店の方々も戦略的になってくるのですね。コロナ禍ということもありましたが、"唐揚げ傾向"にも変化はあったのでしょうか?

やすひさてっぺいさん : そうですね。実は唐揚げ業界、コロナ禍で大きく売り上げを伸ばしているんですよ。昨年比でいいますと、およそ1.5倍~2倍になっています。

――― なんと!

やすひさてっぺいさん : その理由のひとつには、「テイクアウト専門唐揚げ店」の爆増があげられます。UberEatsや出前館などの台頭により実店舗がないゴーストレストランが増え、唐揚げ業界の規模が大きくなったことが売り上げにつながったんです。

――― たしかにテイクアウトでは唐揚げのみを販売しているレストランや居酒屋なども見かけます。

やすひさてっぺいさん : 「デリバリーでの注文が楽しい、新鮮」という感情から、唐揚げを購入してくれる人もたくさんいてありがたいですね。唐揚げ業界が広がっているということなので非常に嬉しいです。

本格的な唐揚げ専門店にはまだまだ味は劣るものの、これから美味しさについてももっと伸びていくことを考えるとワクワクしてしまいますね。

――― "味わい"については、やはり唐揚げ専門店には劣ってしまうのですか?

そうですねぇ。これから美味しくなる余地がありすぎます……!

◆いま"ウケてる唐揚げ"ってどんなの?

――― ちなみに、日本唐揚協会が"美味しい"と定める唐揚げって、一体どんなものなのでしょうか?

やすひさてっぺいさん : 「冷えても美味しい唐揚げ」でしょうか。コロナ禍ではテイクアウトで食べることがほとんどかと思いますが、唐揚げを箱などに入れてしまうと熱気で水分が付着し、衣の「カリっと感」が無くなってしまいますよね。

揚げたての唐揚げが美味しいのはもはや当たり前として、「時間が経ったところまで意識を向けられている唐揚げなのか」という点をみています。

――― 食べる人の気持ちを考え抜いた唐揚げを、日本唐揚協会では「美味」としているんですね!

やすひさてっぺいさん : そうですね。お客様が食べる瞬間までを考えている品が、真に美味しい唐揚げだと考えています。

  • 「第13回 からあげグランプリ」会場でのやすひさてっぺいさん。特別金賞発表の瞬間は鳥肌もんでした


揚げたての実食、冷めてからの実食と、かなり時間のかかる工程を100以上の品で検証した後に決定する「からあげグランプリ」。日本唐揚協会の情熱を感じざるを得ません。

つづいては、おうち時間を唐揚げと楽しむ方法を聞いてみました。