どうもこんにちは、カラアゲニストのまるいです。
生まれてこの方、物心ついた頃から愛し続けている"食べ物"があることに気づきました。カラッとジューシーな揚げ物の王様、そう「唐揚げ」です。2020年2月、私はその愛を形に残すべく「唐揚検定」を受験。24歳で認定カラアゲニストになりました。
カラアゲニストとは
日本唐揚協会が認定するライセンス資格の保有者。
唐揚げについて見識深く、多くの唐揚げを食べる上での指針を内に収めた、またその美味しさを多くの人々に伝えられる専門性を有している。
幼い頃には母のお手製唐揚げをめぐって家族と死闘を繰り広げ、給食のおかわりでは女子力を捨て、唐揚げ列へと赴きました。大人になった今でも、Uber Eatsで真っ先に頼むものといえば唐揚げです。茶色くて小さな衣の中には、熱くジューシーな夢が詰まっているのです。
昨今はコロナ禍とあって、テイクアウト需要が追い風となったことから「唐揚げブーム」が到来しています。みなさんの自宅のすぐそばにも、唐揚げ専門店が増えてはいませんか? カラアゲニストの筆者が「唐揚げお役立ち情報」を伝えていく本連載。本稿では、大手コンビニ3社の唐揚げ比較をしていきましょう。
コンビニ唐揚げ食べ比べ!
レジ横に陳列された魅惑のコンビニ飯やホットスナック。その中でも不動の人気を誇るのが「唐揚げ」です。今回のエントリーは、セブンイレブン・ファミリーマート・ローソンが販売する商品となります。
唐揚げプロフィール
セブンイレブン:「からあげ棒」(138円)
ファミリーマート:「もり山監修 からあげ4個」(220円)
ローソン:「鶏から 醤油/旨塩 4個」(200円)
比較するのは上記の3品。各社さまざまな唐揚げ商品を発売している中で、王道かつナゲットには分類されない、より"ザ・唐揚げ"な商品を選ばせていただきました。セブンイレブンには「ななから」(1個 86円)という商品もあるのですが、「セブンイレブンの唐揚げといえばこれだ! 」という私の勝手な判断から選定いたしました。ご了承くださいませ。
価格
価格はセブンイレブンの「からあげ棒」(138円)が最も安価となり、ローソンの「鶏から 醤油/旨塩 4個」(200円)、ファミリーマートの「もり山監修 からあげ4個」(220円)と続きます。
サイズ
唐揚げ一粒あたりの大きさは、セブンイレブンの商品が最も小ぶりで、残り2社の唐揚げはほとんど同じサイズでした。「からあげ棒」については、「串に刺しても持ち歩ける」というテーマを意識したサイズ感であるように感じられます。唐揚げを食べるシーンなどに応じて、商品選びをするのもアリかと思います。
断面
断面を比較してみると、ローソンの「鶏から」シリーズと僅差で、ファミリーマートの「もり山監修 からあげ4個」が肉厚でした。そして衣の厚みではセブンイレブンの「からあげ棒」がトップに。衣のサクサク感を求める人はセブンイレブンを、お肉感を堪能したい人はその他2社のコンビニを探してみるのが良いでしょう。
セブンイレブン「からあげ棒」
まずはセブンイレブンの「からあげ棒」から。同商品は、生姜で味付けした唐揚げを串に刺した、片手でも食べやすい一品。衣にはライスフレークが使用されているいて、カリッとした食感が特徴とのこと。
衣には白く揚がった部分や茶色みの強いところがあるなど、「竜田揚げ」に近いルックスで仕上げられています。
ひと口味わってみると「サクッ」という音が脳に響き渡ります。これは、なんともたまらない食感。そしてお肉からは、ガツンと醤油の味わいを感じられます。しっかりと濃いめの下味です。衣と鶏肉、2つの食感が混ざりあい、バランスの取れた唐揚げに仕上げられていました。
断面図を見てみてもわかる衣の存在感。サクサク感は今回の唐揚げ商品の中でもずば抜けていました。
他の商品と比較しても、とにかく食感とコスパが魅力的な一品。価格が安いからといって商品のクオリティも低いというわけではなく、しっかり唐揚げが食べたい人にも満足感を与えてくれるはずです。
サクっとした衣を堪能したい人は、こちらの「からあげ棒」一択ですね。
セブンイレブン「からあげ棒」
金額:138円
カロリー:199kcal
特徴
・とにかく分厚い衣のサクサク食感がずば抜けている
・ひと口サイズで持ち歩き便利
・価格は最安のコスパ商品
ファミリーマート「もり山監修 からあげ4個」
こちらはファミリーマートと「元祖中津からあげ『もり山』」さんのコラボ商品になります。「元祖中津からあげ『もり山』」さんは、日本唐揚協会が開催する「からあげグランプリ 塩ダレ部門」で最高金賞を連続受賞した人気店舗。現在は同商品がメインに発売されているため、定番メニュー「和風からあげ4個」(200円)はほとんど取り扱われていない様子でした(5店舗回って見当たらなかったので諦めました)。
大手唐揚げ専門店が監修する商品ということで、少々チート感もあるのですが致し方なしです。
先ほど紹介した「からあげ棒」とは異なり、唐揚げひとつひとつに重量感のある商品となっています。
早速ひと口ほおばると、ほのかににんにくが香り、ジューシーな脂が口の中に広がりました。食べる前に電子レンジで温めたのですが、衣にはしっかりとサクサク感が残っています。レンジでチンをすれば衣はしんなりしてしまうのだろうな、そう思っていたのでこれには感動。
お肉は塩とにんにくで下味がされており、その味わいは薄すぎず濃すぎずちょうど良し。鼻から抜けるにんにくの風味も味わいを深めてくれます。のちほどご紹介するローソンの「鶏からシリーズ」と比較すると、「鶏から しょうゆ 4個」「鶏から 旨塩 4個」2品のちょうど中間に位置する味付けとなります。セブンイレブンと比べると少しだけ薄味です。
にんにくを感じられる唐揚げが好きだという人は、ファミリーマート一択。鶏肉の食感もふわふわで、もちもちとさえ感じる鶏肉は絶品でした。
ファミリーマート「もり山監修 からあげ4個」
金額:220円
カロリー:236.6kcal
※数量限定商品のため、売り切れ次第販売終了
特徴
・にんにくが香る風味豊かな唐揚げ
・薄すぎず濃すぎない下味が絶妙なバランス
・レンチンしても、しんなりしない衣が魅力
現在は森山コラボをしているので、定番商品「和風からあげ4個」(200円)を購入することが叶わず。今度そちらでも比較をできればと思います。
ローソン「鶏から しょうゆ 4個」
ローソンからは2つの商品が発売されているのでどちらもレビュー。
※写真は醤油をメインに撮影しました。
「鶏から しょうゆ 4個」は、醤油・にんにく・すりおろし玉ねぎ・生姜・りんごと、さまざまな素材を使って味付けされた一品。その工程によって、より醤油の旨みが引き立つように設計されているのだといいます。確かにその見た目からも、醤油が衣まで染み込んでいることがわかります。
いざ食べてみると、予想通りにガツンと醤油を感じる、脂の旨みたっぷりの一品でした。先ほどファミリーマートの商品紹介でもお伝えしましたが、今回食べた中で、最もお肉への下味がしっかりとされた商品となっていました。
生姜やにんにくの香り等はほとんどなく、お肉! 醤油! というストロングスタイルな感じです。もっちりしている衣とお肉が一心同体となり、お互いに美味しさを底上げしあっているような感覚。濃い味の鶏肉と衣のハーモニーを楽しみたい人はこちらを選びましょう。
唐揚げ一粒でも満足感のある商品となっているので、友人とシェアをする際などにはこちらがおすすめ。
ローソン「鶏から しょうゆ 4個」
金額:220円
カロリー:344kcal
特徴
・ガツンと濃い味の醤油を感じられる一品
・もっちり衣とぷにぷにのお肉が特徴的
ローソン「鶏から 旨塩 4個」
こちらはローソン2品目の「鶏から 旨塩 4個」。塩と生姜、鶏パイタンで味付けられているという同商品は、スッキリとした味わいが美味しい一品。衣は醤油味同様もっちりとした食感ですが、旨塩味のほうが少しだけサクサクしている印象です。
写真からもわかるように唐揚げの衣は白色っぽく、衣の色から他の商品とは異なります。味わいも、とてもさわやかに仕上げられていました。
濃い味すぎるものはあまり好きではないという人は、圧倒的にこちらがおすすめ。ファミリーマートの唐揚げの味付けも「塩味」とのことでしたが、こちらのほうがさっぱりしています。
ローソン「鶏から 旨塩 4個」
金額:220円
カロリー:332kcal
特徴
・コンビニ3社最もさわやかな味わい
・もっちり衣とぷにぷにのお肉が特徴的
・濃い味すぎないのでどんどん行けちゃう
一言で"コンビニ唐揚げ"といっても、味わいはそれぞれ全く異なるものです。自分の気分や好みに合わせて、唐揚げ選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。