「あぁ~~~~っ、無性にラーメン食べたい! 夜中だけど作っちゃう?」
夜中まで韓ドラを見ていて、画面の中のラーメンに食欲をかき立てられたことがある人は多いのでは? 韓ドラに出てくる食べものの中でも、ダントツに登場回数が多いラーメン。主人公が夜中に茹で始めて食べるラーメン。大きな鍋で作って、みんなで分け合う湯気たっぷりのインスタントラーメン。見てるだけでお腹が鳴るぅ。
ここまでラーメン、ラーメン連発したけど、実はあれ、ラーメンではなくラミョンです。韓国語で言っただけだろうと思うかもしれませんが、韓国の人は“ラーメン”と“ラミョン”を区別して使っているんですね。韓国で“ラーメン”というと、何を隠そう日本のラーメンのこと。インスタントでもお店で食べるものでも、私たちが馴染んでいる日本のものがラーメンと呼ばれています。
では“ラミョン”はと言うと、あの食欲そそる韓国のインスタントラーメンのこと。韓国最大手のポータルサイト「NAVER」の辞書で“ラミョン=라면”を検索すると、きっぱり“インスタントラーメン”と出てきます。そういえば、ソウルの街を歩いていても韓国ラーメン屋さんって見かけません(日本のラーメン屋はあります)。スーパーには棚いっぱいにいろんな種類の袋麺やカップ麺が売っているのに、冷麺専門店や韓国のうどんであるカルクグス専門店はあるのに、韓国ラーメン専門店は見たことがない。なぜなら、ラミョンはインスタントとして発展してきたから。
ラミョンは食べ方も独特です。まず、金色のアルミ鍋。あの鍋で作り、鍋の蓋をお皿代わりに食べるシーンは本当によく見ます。あの蓋は蒸気穴がないから、汁をたらすことなく麺をワンバウンドさせて口に入れることができるんですよね。カップ麺の場合、薄い蓋をくるっと巻いて円錐の形にし、やっぱりそこでワンバウンド。食べてる臨場感があって、異常においしそうに見える食べ方です。
ソウルのコンビニなどにはお湯が出るラミョン調理器があり、袋麺を紙容器に入れてセルフで作ることもできます。漢江公園など景色のいい場所で食べるラミョンはきっと格別!「カップ麺もあるのになぜわざわざ袋麺で?」とも思いますが人気のサービスで、無人の24時間ラミョンコンビニもあるぐらいです。
さらに驚いたのは「D.P.-脱走兵追跡官-」の2話で目撃した食べ方。兵役についているク・ギョファンとチョン・ヘインが、袋麺の袋に直接お湯を入れてラーメンを作り食べているのです。これは“ポグリラミョン”と呼ばれ、軍隊あるあるの食べ方なんだとか。袋が熱そうだし、麺は硬そうだけど、軍隊生活の中でこっそり食べるラミョンというのはこれまたおいしそう。
そんなドラマを見るたびに「あ~~~~、ラミョン食べたい!」と口に出さずにはいられません。
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