寝苦しい夜が続く今日この頃。真夏の暑さを吹き飛ばすべく、3人のお笑い芸人に奇妙な体験について語っていただきました。涼しさとともにほかのなにかがやってこないよう、ご注意ください……
今回の語り手は、ピン芸人「シークエンスはやとも」。高校生のときに電車で目撃した、なんだか切ない霊の話です。
『亡くなったあとも……』
高校生のとき、京急線に乗って学校に通っていたんですが、毎日同じ時間、同じ車両に乗り合わせるサラリーマンがいたんです。
ある朝も、そのサラリーマンが僕の前の席に座っていて、「この人いつもいるな」と思って何気なく見ていました。
すると、次の駅で乗ってきた別の男性が、そのサラリーマンに重なるようにして同じ席に座ったんです。
そのとき、「あ、この人は霊だったんだ」と初めて気が付きました。
見た目は60代くらいで、なんらかの理由で、すでに亡くなられているのだと思うんですが、亡くなって霊になってからも真面目に「通勤」し続けているんですね……。
こういう「死んでも働く」霊、男性に多いんです。
シークエンスはやとも
お笑いピン芸人。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。東京都出身。NSC東京20期生。小学生のときに目撃したとある事件をきっかけに霊が見えるようになった。亡くなった人の霊だけでなく、「生き霊」も見ることができる。怪談ライブやイベントなどにも数多く出演している。