「2015年新生活、家電はどう選ぶ?」では、新生活向けの家電製品を数回にわたって紹介していく。また、どういう基準で選べば失敗しないかについても簡単に説明していこう。前回は冷蔵庫の選び方について解説したが、今回は、各メーカーからどんなパーソナル冷蔵庫が出ているのかをまとめてみた。

国内メーカーのパーソナル向け冷蔵庫

どこからどこまでを"パーソナル向け"とくくるのか、難しいところだ。とりあえずここでは、定格内容積が300L未満の冷蔵庫をみていくことにしよう。ただし、1ドアタイプのモデルは取り上げない。国内の家電メーカーで、このカテゴリーの製品を発売しているのは、シャープとパナソニック、日立アプライアンス、三菱電機だ(50音順)。

シャープ

シャープがリリースしているパーソナル向け冷蔵庫は、定格内容積271Lの「SJ-PD27A」、264Lの「SJ-ES26Y」、225Lの「SJ-23Y」、167Lの「SJ-D17A」、137Lの「SJ-PD14A」と「SJ-D14A」、122Lの「SJ-H12Y」の計7モデルだ。

「SJ-PD27A」

「SJ-ES26Y」

「SJ-D17A」

SJ-ES26Yは3ドアモデル、SJ-23Yはトップフリーザー、そのほかはボトムフリーザーの2ドアモデルだ。全モデルにニオイを抑える「ナノ低温脱臭触媒」を採用している。SJ-PD2AとSJ-PD14Aは「プラズマクラスター7000」を搭載するのも特徴だ。

また、SJ-D17AとSJ-PD14A、SJ-D14Aは「つけかえどっちもドア」を採用している。ドアを取り外せる構造になっており、ユーザー自身で左開きにも右開きにも付け替えられる機能だ。引っ越しなどでキッチンの環境が変わっても、同じ冷蔵庫を使い続けられる。

SJ-PD27A SJ-ES26Y SJ-23Y
冷蔵室容積 169L 168L 162L
冷凍室容積 102L 54L 63L
野菜室容積 - 42L -
本体サイズ W545×D650×H1,560mm W545×D650×H1,560mm W545×D595×H1,509mm
年間消費電力量 380kWh/年 390kWh/年 340kWh/年
動作音 約23dB 約23dB 約23dB
SJ-D17A SJ-PD14A/SJ-D14A SJ-H12Y
冷蔵室容積 121L 91L 90L
冷凍室容積 46L 46L 28L
本体サイズ W480×D590×H1,285mm W480×D590×H1,125mm W480×D525×H1,160mm
年間消費電力量 310kWh/年 290kWh/年 240kWh/年
動作音 約23dB 約23dB -

パナソニック

パナソニックがリリースしているパーソナル向け冷蔵庫は、定格内容積168Lの「NR-B177W」と138Lの「NR-B147W」の2モデルだ。冷凍室が下にあるボトムフリーザータイプで、冷凍室の内容積はいずれも44L。冷蔵室の内容積はNR-B177Wが124Lで、NR-B147Wが94Lだ。

「NR-B177W」

「NR-B147W」

パナソニックのミドルクラス以上の冷蔵庫では、コンプレッサーを上部に配置した「トップユニット方式」を採用しているが、このクラスではコンプレッサーが下部に配置されている。カテキンによる抗菌・脱臭フィルター、掃除しやすいガラストレイを装備。庫内の照明はLEDだ。

本体サイズは、NR-B177WがW480×D586×H1,293mmで、NR-B147WがW480×D586×H1,119mm 。年間消費電力量はNR-B177Wが300kWh/年で、NR-B147Wが280kWh/年となっている。動作音はいずれも23dBだ。

日立アプライアンス

日立アプライアンスがリリースしているパーソナル向けの冷蔵庫は、定格内容積265Lの「R-K270EV」「R-27EV」と225Lの「R-23DA」の3モデルだ。

「R-K270EV」

「R-27EV」

「R-23DA」

R-K270EVとR-27EVは3ドアで、R-23DAはトップフリーザータイプの2ドアモデル。R-K270EVは、食品の酸化を抑える「真空チルドルーム」や酵素の働きを抑えてタンパク質の劣化を防ぐ「フレッシュカセット」、自動製氷機能など、同社のミドルクラスの冷蔵庫並みの機能を搭載している。

内容積はR-K270EVが冷蔵室136L(うち、真空チルドルーム10L)、野菜室63L、冷凍室66L。R-27EVが冷蔵室136L(うち、チルドルーム13L)、野菜室63L、冷凍室66L。R-23DAが冷蔵室167L、冷凍室58L。サイズは、R-K270EVとR-27EVがW540×D655×H1,520mmで、R-23DAがW540×D640×H1,598mm。年間消費電力量は、いずれも290kWh/年となっている。

三菱電機

三菱電機のリリースしているパーソナル向け冷蔵庫は、定格内容積256Lの「MR-HD26Y」、168Lの「MR-P17Y」、146Lの「MR-P15Y」の3モデルだ。

「MR-HD26Y」

「MR-P17Y」

「MR-P15Y」

いずれも冷凍室が下にあるボトムフリーザータイプだ。MR-HD26Yは、このクラスとしては大容量の冷凍室が特徴的なモデル。冷凍室には2段の引き出し式ケースも装備しており、収納性も高い。ドレッシングなどのビンが倒れないようにする「ボトルストッパー」など、使い勝手にも考慮されている。全モデルに、ドアを全部開けなくてもサイドからドリンクなどを取り出せる「ヨコ取りポケット」を装備している。

内容積はMR-HD26Yが冷蔵室163L、冷凍室93L。MR-P17Yが冷蔵室122L、冷凍室46L。MR-P15Yが冷蔵室100L、冷凍室46L。サイズは、MR-HD26YがW555×D635×H1,610mm、MR-P17YがW480×D595×H1,338mm、MR-P15YがW480×D595×H1,213mmだ。年間消費電力量は、MR-HD26Yが390kWh/年、MR-P17Yが310kWh/年、MR-P15Yが280kWh/年。動作音は、MR-HD26Yが25dB、MR-P17YとMR-P15Yが22dBとなっている。