JR北海道は13日、ダイヤ改正を2020年3月14日に実施し、函館本線長万部~小樽間に電気式気動車の新型車両H100形を投入すると発表した。同区間のワンマン列車をすべて置き換えるほか、早朝の札幌発の列車1本にもH100形が使用される。

  • 電気式気動車の新型車両H100形「DECMO」(写真は量産先行車)

H100形は電気式気動車システムを採用した新型車両で、愛称名は「DECMO」。2018年2月から量産先行車2両による走行試験が行われ、新たに製造された量産車13両を加えた計15両で来年3月の営業投入を迎えることになる。H100形は2020~2021年度にも60両を投入する計画となっており、経年35年以上の老朽化している車両を置き換える。

新型車両の最初の投入線区は、函館本線の「山線」と呼ばれる区間の長万部~小樽間に。同区間のワンマン列車36本をすべて置き換え、ダイヤ改正後の札幌駅6時9分発、然別行の列車もH100形による運転となる。長万部~小樽間の各駅では、H100形の投入に合わせ、乗客がボタンを押してドア開閉を行い、乗降りする方式に変更される。

小樽駅から倶知安方面に乗り入れるキハ201系の列車はダイヤ改正後も現行通り運転されるが、ドア開閉についてはH100形と同じ扱いにするとのこと。