JR東日本は2020年3月14日のダイヤ改正で、特急「成田エクスプレス」の編成両数増強と新宿・横浜方面の運行体系見直し、深夜帯の千葉~成田空港間での列車増発などを実施する。鹿島線では「Suica」が利用可能となる。
現行の「成田エクスプレス」は新宿方面(大宮駅・池袋駅・新宿駅・高尾駅発着)・横浜方面(大船駅・横浜駅発着)から列車が運転され、各列車とも東京駅から総武本線・成田線経由で成田空港駅へ向かう。東京~成田空港間は大半の列車が12両編成だが、下り「成田エクスプレス17・21号」、上り「成田エクスプレス18・22号」の4本が現在も6両編成となっていた。ダイヤ改正後、これら4本も12両編成に増強され、東京~成田空港間は全列車12両編成で運転されることになった。
あわせて新宿・横浜方面の運行体系が変更され、新宿方面を増発し、横浜方面は運転本数を見直す。横浜方面の列車は現行の上下計43本(成田空港行21本、成田空港発22本)から、ダイヤ改正後は上下計34本(成田空港行17本、成田空港発17本)に。始発・終着駅は大船駅に統一され、日中時間帯はおおむね1時間間隔の運転となる。
千葉~成田空港間では、今年10月末から深夜に運転されている成田空港発千葉行の臨時列車(毎日運転)を定期列車化するとともに、総武快速線の千葉行1本について運転区間を延長し、成田空港行に変更。ダイヤ改正後、成田空港駅発着の最終列車は下りが千葉駅22時55分発・成田空港駅23時37分着(平日は東京発、土休日は久里浜発で運転)、上りが成田空港駅23時45分発・千葉駅0時30分着となる。これにともない、早朝に運転される津田沼発千葉行のうち1本を運転取りやめとする。
鹿島線はダイヤ改正に合わせ、新たに「Suica」が利用可能に(「Suica」と相互利用を行う他の交通系ICカードも利用可能)。十二橋駅、潮来駅、延方駅、鹿島神宮駅に加え、臨時営業の鹿島サッカースタジアム駅でも「Suica」を利用できるようになる。