JR北海道は2020年3月14日に実施するダイヤ改正にて、特急列車の愛称名から「スーパー」を外すとともに、特急形気動車キハ261系20両を新製投入。ダイヤ改正後の特急「おおぞら」は上下計12本のうち6本がキハ261系による運転となる。

  • キハ261系の特急「スーパー北斗」。ダイヤ改正後は列車愛称名から「スーパー」が外れ、「北斗」となる

同社管内を走る現行の特急列車のうち、札幌駅から函館方面は「スーパー北斗」、帯広方面は「スーパーとかち」、釧路方面は「スーパーおおぞら」の列車愛称名が付けられている。当初は旧型車両との差別化を図るという意義から「スーパー」を付けたが、すでに各方面とも列車愛称名が統一されるなど、当初の意義も薄れていることから、来年3月のダイヤ改正をもって「スーパー」を外し、函館方面は「北斗」、帯広方面は「とかち」、釧路方面は「おおぞら」として運転されることになった。

現行の特急「スーパーおおぞら」はすべてキハ283系による運転だが、キハ261系の新製投入にともない、ダイヤ改正後は下り(札幌発釧路行)「おおぞら3・5・11号」、上り(釧路発札幌行)「おおぞら2・8・10号」がキハ261系6両編成での運転に。1号車がグリーン車、2・3・4号車が普通車指定席、5・6号車が普通車自由席となる。下り「おおぞら1・7・9号」、上り「おおぞら4・6・12号」はキハ283系6両編成で運転。グリーン車は3号車にあり、1・2・4号車が普通車指定席、5・6号車が普通車自由席となる。

  • 特急「スーパーおおぞら」で活躍するキハ283系。ダイヤ改正後は「おおぞら」となり、半数の列車がキハ261系での運転となる

2020年4月24日に開設される民族共生象徴空間「ウポポイ」の最寄り駅となる室蘭本線白老駅では、「ウポポイ」の営業時間(9~20時)に合わせ、ダイヤ改正後の特急「北斗」が朝・夜の一部列車を除き停車。特急「すずらん」と合わせ、上下計31本(下り16本・上り15本)の特急列車が白老駅に停車する。「北斗」「すずらん」の白老駅到着前には、日本語とアイヌ語で「ウポポイ」の最寄り駅であることを知らせるという。