JR北海道・JR東日本は2019年3月16日に実施するダイヤ改正で、青函トンネル内の運転速度を160km/hに引き上げ、東北・北海道新幹線「はやぶさ」「はやて」の一部列車を速達化する。東京~新函館北斗間を3時間58分で結ぶ最速達列車の時刻も明らかにされた。
北海道新幹線は青函トンネル内とその前後の区間が在来線との共用走行区間となっており、現在の最高速度は140km/hだが、来春のダイヤ改正で160km/hに引き上げられる。これにともない、新青森~新函館北斗間を走行する「はやぶさ」「はやて」の所要時間が現在より最大4分短縮される。
東北・北海道新幹線の現行の最速達列車は東京~新函館北斗間を4時間2分で結ぶ。青函トンネル内の速度が引き上げられた後は4分短縮され、東京~新函館北斗間の所要時間が3時間58分に。ダイヤ改正後の最速達列車は上下計3本あり、下りが東京駅8時20分発・新函館北斗駅12時18分着「はやぶさ5号」、東京駅9時36分発・新函館北斗駅13時34分着「はやぶさ11号」、上りが新函館北斗駅17時25分発・東京駅21時23分着「はやぶさ38号」となる。
北海道新幹線の速達化により、新函館北斗駅で接続する「はこだてライナー」の運転時刻も見直しに。新幹線と「はこだてライナー」を乗り継いだ場合、上下平均所要時間は東京~函館間が4時49分で改正前より4分短縮、仙台~函館間が3時間18分、盛岡~函館間が2時間32分、青森~函館間が1時間59分で、いずれも改正前より5分短縮される。
東北新幹線ではE5系の投入が進められており、現行の東京発盛岡行「はやて119号」はダイヤ改正を機にE5系による運転となり、列車名も「はやぶさ101号」に。最高速度も現行の275km/hから320km/h(宇都宮~盛岡間)に引き上げられ、運転時刻は東京駅7時16分発・盛岡駅10時1分着で、現在より所要時間が10分短縮されるという。