JR四国は2019年3月16日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。予讃線の特急「しおかぜ」は上り列車を中心に新幹線「のぞみ」への接続が改善され、新大阪・東京方面の所要時間が短縮される。特急「南風」など土讃線の特急列車は運転区間の見直しが行われる。

  • 特急「しおかぜ」は上り列車を中心に新幹線との接続が改善される

予讃線の特急「しおかぜ」は、来春のダイヤ改正で東海道・山陽新幹線「のぞみ」の所要時間短縮が図られるため、松山駅を9~16時台に発車する「しおかぜ」を中心に「のぞみ」との接続が改善される。松山駅からの現在の所要時間は新大阪駅まで3時間50分、東京駅まで6時間24分。ダイヤ改正後は新大阪駅まで3時間43分で7分短縮、東京駅まで6時間12分で12分短縮されるという。同時間帯に新居浜駅・伊予三島駅・観音寺駅で乗車した場合も、新大阪駅まで6~7分短縮、東京駅まで11分短縮される。

予讃線で併結運転を行う「しおかぜ」「いしづち」は大半の列車において宇多津駅で併結・分割作業を行うが、宇多津駅・丸亀駅・多度津駅に19時台以降に停車する下り列車については多度津駅が併結駅となっている。来年3月のダイヤ改正後、宇多津駅・丸亀駅・多度津駅に18時台に停車する下り「しおかぜ21号」「いしづち21号」も併結駅を宇多津駅から多度津駅に変更。これにより、岡山・高松方面から丸亀駅・多度津駅まで乗車した際の所要時間が現在より3~5分程度短縮される。

  • 特急「南風」は中村・宿毛方面へ運転される下り2本・上り2本がダイヤ改正後、高知駅発着に

土讃線の特急「南風」はダイヤ改正後、中村・宿毛方面へ運転される列車のうち、下り「南風3・13号」、上り「南風12・24号」の運転区間が見直され、4本とも高知駅発着に。高知駅では中村・宿毛方面の特急「あしずり」と同一ホームで乗換えとなる。一方、現行の上り「あしずり12号」(宿毛発高知行)・「しまんと10号」(高知発高松行)はダイヤ改正後、宿毛発高松行「しまんと10号」として運転される。

高知駅では特急列車の発車ホームが統一され、岡山・高松方面の列車は1番線ホーム、中村・宿毛方面の列車は2番線ホームから発車する。その他、下り「南風19号」の停車駅に宇多津駅を追加。同駅に17時41分に到着する。